<西東京市議会> ホームページ新装へ協議会発足

 市議たちが市の公式ホームページ(HP)にある「市議会」のサイトを見直すことにし、11月29日、「市議会ホームページ検討協議会」を発足させた。

 

 市のHPは2016年3月、10年ぶりに全面リニューアルされ、市内の俯瞰図(ふかんず)に動くイラストを配置したトップページは自治体で初めてとされる。

 

 市議会のサイトに移るには、かなりスクロールしてボタンを探さなければならず、使いやすさや見やすさを求める声は、このころから一部の市議にあったという。

 

 協議会は10人で構成され、期間は2021年1月まで。市のHPリニューアルに合わせた。

 

 本会議の散会後に開いた初会合で座長に佐藤公男氏(公明)を互選、副座長に中村駿(すぐる)氏(共産)を選んだ。

 

 協議会の略称を「HPT」とし、次回会合を12月10日午後2時から(場所未定)とすることを申し合わせた。

<西東京市議会>会期15日間 議案27件を委員会付託

 第4回定例会は11月29日開会し、会期を12月13日までの15日間と決めた。議案は条例の一部改正など27件で、いずれも所管の常任委員会に付託された。予算関連の議案はない。

 

 丸山浩一が提案理由を説明したが、「危機管理室」の表記を「総務部危機管理課」に改めるなど、先の定例会で議決された組織改正に伴い、現行条例に記載されている部署の名称を変更したり、保谷庁舎機能の移転に伴い、条例中の住所を変更したりするものが多い。

 

 東伏見コミュニティセンターの指定管理者の指定は、引き続き住民組織でつくる同センター管理運営協議会とするよう提案されている。

 

 一般質問は12月2日から4日間の予定。2日は議場コンサートの後、午前11時10分から質疑に入る予定になっている。

<農業講座日記> 収穫風景を撮影 写真入りはがき用に(11月26日)

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わせのキャベツは最後の収穫

 講座22回目の11月26日は、東京の予想最高気温が10度と正月の寒さ。午前9時の集合時に霧雨がやみ、作業終了まで降らずに持ちこたえたが、鼻水を拭う人が少なくなかった。

 

 今日は収穫風景を写真に撮るという。講座の講師の一人で環境教育コーディネーターの小野紀之さんが、班の数に合わせ防水コンパクトカメラ4台を持ってきてくれた。

 

 収穫の様子や収穫物など写すものは何でもよい。全てのコマの中から自分の好むカットを3~4枚選んでもらい、写真入りはがきを作ると言う。

 

 「農業の楽しさや農地の大切さを皆さんの周りの人に伝えてください」と話し、カメラを各班に渡した。

 

 収穫するのは、先生の畑を含めて取り残したわせのキャベツ全部。白菜と大根は各班の判断に任された。

 

 私の班はキャベツから収穫を始めた。「残り物に福」はキャベツには当てはまらないようで、結球が小さかったり、根元付近が黒ずんでいたりするものが結構目に付いた。分け前は班のもの1個と先生の畑のもの1個。

 

 大根は1人当たり2本。白菜はもう少し置くことにして、この日の収穫は見送った。大根と白菜のマルチシートは役目を終え、はがして片付けた。

 

 収穫作業を終え、最後は全員集合して小野さんのカメラに収まった。

「新聞の時代」は過ぎたのか 横浜・新聞博物館を見学

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情報の価値判断を象徴する全国各紙の1面が100枚余り並ぶ

 地域のサークル仲間7人で一足早い忘年会を神奈川県の湯河原温泉で催した帰途の11月23日、横浜市中区にある日本新聞博物館(ニュースパーク)を見学した。

 

 新聞業界に多少とも縁のある人が3人いながら、誰も来たことがない。中華街で昼食をとるまでの「つなぎ」でもあった。

 

 横浜情報文化センターのビルに入ると、シンボルモニュメントの輪転機がそびえる。1979年から97年まで静岡新聞社で使われていたものだ。

 

 展示室は2階と3階にあり、入館料は一般400円。ホワイエには日本新聞協会加盟の新聞103紙が展示されていた。いずれも1面で、今年1~3月発行の中から各社に自信作を選んでもらったという。「東北地方の新聞は『3.11(東日本大震災)』を扱ったものが目立ちます」と係の人。

 

 新聞博物館がなぜ横浜なのか。それは日刊新聞発祥の地だから。では、何という新聞なのか。パンフレット類には明示されていないが、展示室に入ると「横浜毎日新聞」(明治3年)とわかる。

 

 博物館は2000年に開館し、日本新聞協会が運営する。今年4月、歴史展示ゾーンを拡充。明治・大正期の新聞の発展、戦時統制期、戦後の再出発と現代のほか、新聞を支えた技術が豊富な資料から伝わる。

 

 6月には来場者が100万人を突破した。この数字を素直に喜べるのか。近年の来場者は年間約7千人で、小中学生の社会見学が多いという。

 

 館の人が若者の団体に新聞名の入ったたすきと、それを掛けて配達した新聞少年がいたことを説明していた。私たちが記憶からすぐ引き出せることが、すでに「歴史」になっている。

 

 人口減や電子メディアの普及などによる発行部数の減少はいつまで続き、新聞社はどのような活路を切り開くのか。次の展示のリニューアルは、そう遠くないような気がする。

鬼太郎ゆかりの地を巡る 調布で「ゲゲゲ忌」ウオーク

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鬼太郎像と一緒に写真を撮ったり、妖怪キャラクターを探したりした「鬼太郎ひろば」

 「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家の水木しげるさんが50年以上住み、命日を「ゲゲゲ忌」としている調布市で11月24日、ゲゲゲ忌行事の一つ「カランコロンウオーキング」があった。

 

 今年は東京都、東京観光財団と連携して対象を市民以外に広げ、約50人が参加した。ちゃんちゃんこを着るなどのコスプレ派も見られたが、幼児や小学生を連れた親、夫婦、高齢者と幅広い水木漫画ファンが集まった。

 

 雨は出発直前に上がり、「一反もめん」を旗印に持つ調布市ウオークリング協会メンバーが先導し、集合場所の京王線調布駅広場口から市文化会館のゲゲゲギャラリーへ。

 

 参加者に事前にコースを知らせないミステリーツアーで、午前中は昨年春に開園した鬼太郎ひろば、本殿の軒下に猫娘が住む下石原八幡神社、水木さんが眠る覚證寺墓地などを巡り、7カ所目の深大寺門前の鬼太郎茶屋でいったん解散。

 

 門前のそば店などで昼食をとった後は中心部へ向かい、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターモニュメントが置かれた天神通り商店街、妖怪ポストのある自転車駐車場、鬼太郎グッズのコーナーを設けた調布パルコなどに立ち寄った。

 

 ゴール地点は出発点と同じ場所。ウオーキングはスタンプラリーを兼ねており、ラリーのスポットは全13カ所、約10キロの行程となっている。

 

 参加者たちはキャラクター像をなでて登場シーンを思い浮かべたり、一緒に写真を撮ったりして和やかに歩いた。

 

 全てのスポットを回った人たちは、ゴール地点で最後の達成記念スタンプを押してもらった。限定記念品の来年のゲゲゲのカレンダーとキャラクターの特別住民票を手渡されると笑顔を見せていた。

<農業講座日記> カブのうねに被覆材 野菜4種類を収穫(11月19日)

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霜の害からカブを守る保温フィルム掛け


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ブロッコリーは最後の収穫

 

 講座21回目の11月19日はカブのうねに被覆材をかけた後、大根、白菜、キャベツ、ブロッコリーを収穫した。

 

 最高気温が21度と1カ月前の陽気となった前日の空気が残っているような暖かい朝。作業に先駆け、2班の班長が、自分が栽培したトウガラシを乾燥させ5本ずつ包んだので持っていってほしいと申し出た。

 

 4月下旬にポットかプランターの培養土に種をまくと、7月ごろに花が咲く。全部実をつけ倒れやすいので支柱を立てるようにと栽培の仕方も説明。

 

 この日、畑で最初の作業は、カブの葉が霜で傷まないように穴あきの保温フィルムを掛けること。まず一定の間隔で支柱を半円状に差し込み、フィルムを掛ける。端は絞ってまとめ、金ぐしを土中に差し込んで固定。

 

 次に支柱の根元に長さ約30センチのプラスチック製のくいを刺し、靴ひものようにひもをくいの頭部に回しながら右、左とジグザグに掛けていき、最後はチョウ結びで止める。

 

 このような説明だけでも面倒だが、厳密に言うと、うねの両端は支柱を補強する組み方があるほか、くいの向きや、ひもを掛けながらフィルムのすそを引っ張って穴のたるみをなくすといった多くの小技が求められる。チョウ結びでも風圧に耐えることができ、しまうときに楽だと言う。

 

 私の班は、先生が模範を見せてくれたので、他の班より早く収穫作業へ。

 

 ブロッコリーだけは先生の畑と歩調を合わせて全部を収穫。茎を切り取った後は根を抜き、土を落とし、向きをそろえてまとめて置くようにした。

 

 私の班は1人当たりの分配がブロッコリー3個、大根2本、キャベツ、白菜各1個となった。他の班も同じような状態で、どの自転車も前かご、後ろかごとも野菜でいっぱい。「転ばないでね」と声をかけ合うほどだった。

自然再生を体感 日の出町・谷戸沢処分場で観察会

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ごみの埋め立て地で自然環境の再生を観察する参加者

 西東京市など東京都の25市1町でつくる廃棄物処分の東京たま広域資源循環組合は11月16日、埋め立てを終了して21年になる谷戸沢廃棄物広域処分場(日の出町)で秋の自然観察会を開いた。

 

 処分場を里山のような自然環境に再生する取り組みや、ごみ分別の必要性を知ってもらうのがねらい。3倍近い競争率に当選した約70人が参加した。

 

 立川市内から貸し切りバス2台で到着。主催者は、足元には深い所で一般ごみが40メートル埋まっており、温度も地表より20度以上高いと語る一方で、埋め立て終了後は水処理を中心に管理し、絶滅危惧種が生息するほど自然が回復したと強調。

 

 参加者たちは2班に分かれ、組合から処分場の保全や動植物の調査などを委託されている環境総合研究所スタッフの解説を聞きながら、草地の中や貯水場の周囲など約2キロの観察路を1時間かけて歩いた。

 

 解説員によると、都が絶滅危惧の恐れがあるとする動植物100種が場内で確認されている。これを含めて植物約500種、昆虫約1千種、鳥類約80種が生息するという。

 

 通路わきにはイノシシが土を掘り起こした跡があちこちに見られ、アケビカラスウリなど森の秋の実りを展示したり、生け捕りにしたアオダイショウに触れたりできるコーナーも設置された。

 

 散策後は、国蝶(こくちょう)オオムラサキを保護・育成する建物に入り、えさのエノキの葉にいる幼虫を探すなどしてオオムラサキについての物知りに。

 

 建物の外に特別に設けられた「ススキの小路(こみち)」で、都の絶滅危惧種のカヤネズミがススキの葉を編んで作った球状の巣を参加者が見つけ、「新発見です」と解説員を喜ばせる一幕もあった。