
多摩地域が神奈川県から東京府に移管され、今年は120周年。同地域の様々な魅力を住民が再発見し、発信してもらう「多摩の魅力発信プロジェクト」(「たま発!」)の第一弾として東京都が主催。家族連れなど約130人が参加した。
最初に自然観察をした東大田無演習林は、東大が持つ全国7カ所の演習林の中で最も街なかにあるが、もともとはまきや炭を作るため人の手の入った雑木林だったといい、アカマツやコナラ、クヌギを主体に武蔵野の植物相を現わしている。
参加者たちは5班に分かれ、明るいコナラ林、光が入りにくいシラカシ林、スダジイが幅をきかして光をさえぎり、植物の種類の変わりようがなくなった林など林の移り変わる姿を、専門家の説明を聞きながら1時間観察した=写真。
多くの切り株を置いた公園で昼食をとったり、武蔵野台地の成り立ちを紙芝居で見たりしたあと、バスで六都科学館へ移動。「自然の部屋」で鳥や昆虫の標本、水槽で泳ぐ魚などを、また「地球の部屋」では川の石や化石などの展示物を見ながら説明員の解説を聞いた。