<西東京市議会>陳情の取り扱いで紛糾、結論持ち越す 議運委

 西東京市議会の議会運営委員会(小幡勝己委員長)は1210日の会議で、「特別会計の予算と決算の議案は所管の常任委員会に付託したうえで審議する」との共産党市議団の提案に対し、現行通り予算特別委や決算特別委で審議することで合意した。前回の議運委で他会派や無所属議員の大勢が「難しい」と意見を述べたことを受け、提案会派側も了解した。
 この日は、「協議事項」のうち他の4件について会派意見の表明や質疑が行われたが、いずれも次回または次回以降に結論を持ち越した。
 このうち自民党市議団が課題としている陳情の取り扱いは「原則参考配布とし、2会派以上で付託の賛同が得られれば委員会付託とする」との考え方をめぐって議論が白熱。自民党会派は「過去3年間の陳情件数の3~4割は1人の賛成もなく不採択となっている」「流れがシンプルになる」などとあらためて強調。公明党を除く他会派などは「現行通り審査することによる不都合はあるか」「当市議会は陳情に丁寧に対応してきた誇るべき歴史がある」「市民参加の門戸を狭めることにならないか」などとただした。
 この問題は納田さおり氏(無所属)の質疑の途中で小幡委員長が「継続で審議する」と告げ、論議をいったん打ち切った。
 協議事項をめぐる次回議運委は来年1月30日午後1時から田無庁舎委員会室で開かれる予定。