屋敷林、体験農園、震災避難者…「きらっと☆シニア」最新号

イメージ 1 西東京市内の情報紙「きらっと☆シニア」の第26号(2・3月号)が2月3日、発行された。今号は市内を四つに分けた地域編の3回目で、旧保谷市だった北東部に話題を拾っている。
 1面は市が今年から買収に入った「高橋家の屋敷林」(下保谷)=写真。家を冬の強風などから守り、肥料作りなどにも利用した屋敷林が、都市化の波で次々と消えゆく中、市が緑を保全するため最も屋敷林らしさを残す高橋家の屋敷林を数年かけて買い取ることにした。保全と利用はこれまで関わってきた民間団体と話し合って決めるという。
 2面は体験農園「トミー倶楽部」(富士町)を運営する富岡誠一さんへのインタビュー。減農薬など富岡さんがきちんと管理する計画のもとでの栽培や参加者同士の交流といった市民農園との違い、珍しい野菜を取り入れ飽きさせない工夫などを語る。敷地内に造られた交流施設「蔵の里」の紹介とともに、都市農業のあり方を考えさせる。
 3面は間もなく東日本大震災から3年がたつ避難者の生活の一断面と、ケアやサポートにあたる社会福祉協議会職員の活動を伝える。毎日叫び続けているに違いない「いつになったら故郷に帰れるのか」との言葉が重い。
 4面は昨年春から指定管理者が代わったのに伴い、保谷こもれびホール(中町)の館長になった岸上優(すぐる)さんに現状の課題や抱負を聞いた。平日の稼働率をどう高めるか。少ない客席数でどんな演目を企画するか。手の内は明かされていないが、管理・運営に新生面を切り開こうとする意欲は十分に感じられる。4面には、市内第一号の小規模多機能型居宅介護施設「みどりの樹(き)」(東町)の訪問記も収められ、介護を考える人の参考になる。
 同紙はA4判4ページで5千部印刷(モノクロ)され、公民館や図書館、福祉会館などの公共施設、一部医療機関などに置かれる。無料。