<傍聴席>西東京市職員、4月から消防団の報酬受け取りOK

 ▽…市役所の一般職員が消防団員を兼ねている場合、消防団員としての報酬を4月から受け取れることになる。3月13日の市議会企画総務委員会で条例の一部改正案が全会一致で可決され、本会議でも可決される見通しとなったためだ。
 ▽…市の説明によると、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が昨年施行され、総務省消防庁からも「問題とならない報酬の範囲であれば支給してよい」という趣旨の通知があったことを機に、現行の「重複給与の禁止」に例外規定をつくった。
 ▽…しかし、多摩26市のうち、すでに24市が消防団員としての報酬を支給していることが委員の質問でわかり、「判断が遅かったのではないか」の批判も。
 ▽…また、約1千人いる職員のうち消防団員でもあるのは1人だけとわかり、条例改正に伴う今後の取り組みを問われた市は「危機管理室と連携をとり、研修などの機会をとらえて市内に住む職員に(消防団への)入団を呼びかけたい」と答弁した。