エビネの群生堪能 ウオーキング協会 町田市へ

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 西東京市ウオーキング協会の4月例会は27日、町田市の町田えびね苑でのエビネ観賞=写真=を大きな目的に行われ、40人が参加した。
 小田急鶴川駅から鶴見川沿いに上流へ向かい、鍛冶屋橋を渡って町田市立自由民権資料館へ。学芸担当者から石阪昌孝ら地元の民権家や旧神奈川県域の運動などについて話を聞き、農兵隊が着用した鎖帷子(かたびら)などの展示物を見た。
 同館を出て、再び鶴見川沿いに西へ。快晴の下、川の上空を数百匹のこいのぼりが泳ぎ、大勢の子どもたちが水遊びする風景があった。この日は町田ぼたん園の見学を割愛し、フェンスの外側を回り込んで「民権の森」から野津田神社に抜けた。
 鎌倉街道に沿った薬師池公園にハス田側から入ると、ここにも石のモニュメント「自由民権の像」がそびえている。芝生広場で昼食。
 昼食後、園内に移築された農家と医家の二つの古民家に立ち寄り、いよいよお目当ての町田えびね苑に北口から入る。エビネの開花期のみ有料で、団体だと大人250円。
 造成するときに自生していたというエビネ(ジエビネ)とキエビネなど別の4種、計3万株が数十カ所の花壇に植えられている。管理事務所の話では「花の盛りは5月2、3日ごろか」というが、すでに見ごたえは十分。一時期のようなブームは去ったとはいえ、野山の自生株が盗掘されるなど人気は根強いようで、この日の参加者からは「ぼたん園とここを1日がかりで来たい」との声が聞かれた。園内にはユキモチソウジュウニヒトエ、クマガイソウなどの野草の花も観察できた。
 小一時間の観賞に未練を残し、町田市の青少年施設「ひなた村」を経て丘の上の本町田遺跡にある縄文前期と弥生中期の復元住居を見学。恩田川の自転車歩行者道を行き、最後に南大谷(おおや)天神社に立ち寄って小田急玉川学園前駅で解散した。鶴川~玉川学園前間は約13キロ、6時間。