茗荷谷駅前から2時間の歴史散歩 ウオーキング協会

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 西東京市ウオーキング協会の5月ミニウオーキングは8日、37人が参加して文京区の歴史散歩。地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅前から飯田橋駅前まで約2時間、寺社や史跡などを巡った。約5キロのコースに10カ所ほどの見どころがあった。
 出発してまず林泉寺の「縛られ地蔵」=写真=に寄り、滝沢馬琴が眠る深光(じんこう)寺、藤寺とも呼ばれる傳明(でんみょう)寺へ。フジ棚は来年に備え、葉を厚く茂らせていた。春日通りを渡り、竹早公園で一休み。あとでわかったことだが、ここまでの茗荷坂、藤坂から、この先、団平坂、播磨坂、吹上坂、安藤坂と坂の多さに驚く。
 「石川啄木終焉(しゅうえん)の地」の説明板が貼り付けられたマンション、徳川家康の側室の墓所がある宗慶寺などを経て千川通りを東へ進み、ほどなく右折して坂を上る。家康の生母・於大(おだい)の方ゆかりの真珠院の前を通り、於大が葬られている傳通(でんづう)院に入る。3代将軍家光の正室・孝子ら徳川家ゆかりの子女の墓にも足を止めた。
 この日の最終目的地は牛天神北野神社。源頼朝ゆかりの「なで石」や樹齢100年以上という神木モッコクに願いを込めたり、樋口一葉の先生の先生にあたる歌人中島歌子の歌碑を見たりした。
 コースは、江戸末期の古地図を見ながら街を歩き、歴史の発見を楽しむグループに所属している井上会長がつくった。かつての大名の上屋敷や侍屋敷、寺院群はマンションや事業所ビルなどに変わり、新しい道路も造られたが、今回のコースでは、なお6割以上、昔の道が残っているという。