夫は山の木版画 妻は植物画 初の二人展

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 西東京市谷戸町3、芹沢嘉克さん(73)、信子さん(69)夫妻の初の二人展が5月20日、練馬区東大泉の大イメージ 2泉学園ゆめりあホール7階ギャラリーで始まった。入場無料。26日まで。
 嘉克さんは日本百名山木版画、信子さんは植物を細密に描いた水彩画を出展している。嘉克さんが百名山の作品のすべてを展示できる会場を見つけ、奥さんに「一緒にどうだ」と誘ったという。
 嘉克さんは、深田久弥の著書「日本百名山」が出版された50年前にはすでにその半数以上を踏破していたが、出版を機会に全山登頂を目指すとともに、15年ほど前からは山容やふもとの風景などを版木に彫りこんでいる。木版画はほとんどがはがきサイズで黒の単色刷り。
 最北の利尻岳から最南の宮ノ浦岳まで百名山がそろった展示は今回が初めて。100点のほか季節や角度が異なるお気に入りの山を描いた20点も加えた。
 信子さんは植物画を描き始めて30年。「庭の野草をかきわけて探し出すような花が好き」といい、時にはルーペを使い、じっくり観察して描きとめる。今も植物画の先生に学んでいる。
 会場の一番奥のスペースにイエギク、ショウブなどを描いた20点が展示され、「葉も茎も質感が素晴らしい」「繊細できれい」などと感想が言い交わされていた。