玉川上水に沿う遊歩道で木立が日陰をつくる区間を選んだ。武蔵砂川駅の上砂地下道を南へ抜けて進むと玉川上水はすぐ。いったん上流へ向かい、残堀川が直角に交差する地点へ。残堀川の下を上水がくぐり抜けるという珍しい工法がとられている。
Uターンし、名前は変わっても江戸時代から架かっていたという見影橋と近くの分水取り入れ口跡、明治初めに2年余りだけ船が通った巴河岸跡などの歴史的遺産、道端に咲くキツネノカミソリやツリガネニンジンなどの山野草、近づく人を恐れずに泣き続けるミンミンゼミに目を留めながら=写真、玉川上水駅に到着。
ここから先の上水は、下水を高度処理した再生水。野火止用水の分水口を探したが、どこから暗きょになっているのかも探り当てられず、「こもれびの足湯」で一休み。皮の模様が面白い飾りカボチャやゴーヤなどが成長途上の棚の下で幾人かが足湯(無料)を楽しんだ。
足湯からは野火止の雑木林を抜けて東大和市駅に出た。一応ここで解散としたが、全員が最寄りの薬用植物園を訪れた。有名なケシの区画は何もない畑になっていた。花が最も多く見られる季節は春、次は秋とボランティアガイドは説明したが、温室の熱帯植物の花々、ヘビウリの名の通り1メートルを超えそうな曲がりくねったウリなど実をつけた植物もあり、飽きることはなさそうだ。
連日の猛暑日は一服し、朝から珍しく曇り空。出発して間もなく小雨が降ったが、わずかの時間で終わった。全行程は3時間。(下の写真は薬用植物園の温室)