<西東京市議会> 高齢者配食サービス 利用者減る一方

 一人暮らしの高齢者(65歳以上)らに安否確認を兼ねて昼食を届ける市の配食サービスの利用者が年々減り続け、5年前の水準をも下回ったことが、9月22日の決算特別委員会で分かった。
 
 市によると、2013年度末現在の利用者は1332人(中断者を含む)で、1年前より212人減った。この減少分だけ、やめる人のほうが新たに利用する人の数より多いことになる。08年の利用者は約1400人だった。
 
 配食サービスは、委託業者が調理した昼食を週6回(日曜を除く)まで、希望する曜日に手渡しで届ける。自己負担額は1食当たり411円。米は軟らかめにたくなど食べやすく調理し、栄養バランスが良くバラエティーに富んだ献立とするなどの方針や基準が決められている。
 
 利用者数の減少の理由について市高齢者支援課は「高齢化が進み、入院や施設への入所のほかデイサービスに通い昼食を取る人が増えてきた」と説明。また、昼の手渡しが外出の妨げになることや同種の民間サービスが普及してきたことも考えられるとした。
 
 13年度決算では約1億4千万円の給食調理配食等委託料のうち約1千万円が余った。