国宝の縄文土偶を見た 長野・尖石考古館など見学 郷土文化会

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 西東京市郷土文化会の宿泊懇親会は11月5、6の両日、貸切バスを使い長野県茅野市諏訪市で行われ、20人が参加した。
 
 1日目の目的地は茅野市の尖石(とがりいし)縄文考古館。約5千年前、標高1千メートルを超える八ケ岳山麓の台地に繁栄した縄文文化を代表する尖石遺跡の出土品を展示している。縄文時代の最初の国宝土偶縄文のビーナス」=写真、複製品=に加え、この8月には「仮面の女神」も国宝になった。
 
 縄文時代の遺跡で最初に国指定の特別史跡になったのも尖石で、同様の特別史跡は他に大湯環状列石秋田県)と三内丸山(青森県)しかない。「特別史跡は『史跡の国宝』というべきもの。縄文の国宝土偶は全国6つのうち2つがここにある」と職員は誇らしげに話した。
 
 縄文のビーナスは貸し出し中のためレプリカを見ながら、頭や腹などの部分を別々に作り、くっつけたことがわかるレントゲン写真を解説してもらったり、実物の仮面の女神をじっくり見たりした。
 
 この日は蓼科グランドホテル滝の湯に宿泊。
 
 2日目はビーナスラインを走り、霧ヶ峰富士見台から富士山や御嶽山などをはっきり望むことができた。
 
 城の際まで諏訪湖の水が迫り、湖上に浮いているように見えたという高島城。今は天守閣の3階展望台から湖は遠くに見える。学芸員の説明では干拓が進み、湖まで約1キロあるという。
 
庭園の紅葉が美しい。諏訪氏の家紋や諏訪大社の神紋となっている梶の葉を見つけた人がいた。
 
 次に訪れた諏訪大社の鳥居の手前で、土産物店の女性従業員が「非公認」のガイドを買って出るハプニングがあり、境内案内図からは見つけるのが難しいであろう4本の御柱(おんばしら)をすべて確認できた。
 
拝殿(国の重要文化財)の屋根の修復工事を行っていることで、ふだんは見られないという鏡とご幣が公開されていた。ボランティアガイドへの恩返しに、リンゴなど土産を買う人が多かった。
 
 このほか、行きの車中では日本の城に詳しい会員による学習会が行われた。一方、会員の半数近くが不参加だったことから宿泊懇親会のあり方を検討することが宿題となった。(下の写真は国宝土偶2体の大型模造品)
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