日本館ではこの日から国産顕微鏡100年展=写真=が始まっており、江戸時代に伝わった顕微鏡から国内の製造会社の創業時の機種、北里柴三郎や野口英世が使った顕微鏡、戦後世界トップの性能を競うようになった代表機種、レーザーを使う最新型まで数多くの製品が展示され、パネルで解説されている。100年展は日本館1階で4月19日まで。
常設展は2階北翼の「日本人と自然」で4万年前の旧石器人の骨格化石に迎えられ、江戸時代の女性のミイラも。同階南翼「生き物たちの日本列島」では剥製などを通して動植物の固有化や分化、適応力を知る。
3階北翼「日本列島の生い立ち」の入り口は8500年前のフタバスズキリュウが化石で岩に埋まっている姿と骨格標本になって空で羽ばたく姿を見せる。南翼「日本列島の素顔」は古墳時代の1600年前に芽生えたとされる屋久杉の直径2.4メートルに及ぶ輪切りに驚き、水深別に展示される魚類などの生き物に改めて海の豊かさを思う。