この日の案内役は同大演習林特任助教の竹本周平さん。庁舎前にそびえるセンベルセコイアの解説から始まり、見学路を右回りで歩いた。
5月上旬ごろに開花する人気樹種のヒトツバタゴ(なんじゃもんじゃの木)や日本では珍しく並木を形づくるメタセコイアのモデル林=写真最奥=などのほか、オーストラリアから取り寄せた様々な針葉樹の若木などが育つ、ふだんは見学者が立入禁止の苗畑も見た。
ハンカチをつるしたような苞(ほう)が印象的なハンカチノキは「あと2週間ぐらいが見ごろでしょう」と竹本さん。白い苞は有害な紫外線からおしべ、めしべを保護しているという。
エノキの幼木の葉に突起があったり、アオキの種が緑色のまま変形したりしている「虫こぶ」を開き、中に小さな幼虫が住むことを見て寄生の勉強もした。