秋留台公園のバラ、福生の酒蔵… 多摩西部を歩く

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 西東京市ウオーキング協会の5月例会は30日、多摩川羽村取水堰(ぜき)(羽村市)や石川酒造(福生市)を見学ポイントに行われた。
 
 気温25度以上の夏日の数が新記録となった「暑い5月」はこの日も続いた。
 
 午前10時すぎ、39人が参加してJR羽村駅西口をスタート。羽村橋を渡り、玉川上水の遊歩道が終わる広場から土木遺産の堰を眺めた。サイクリングロードの終点でもあり、あずまやなどの木陰で休息をとるサイクリストの姿が目立った。
 
 羽村堰下橋を渡るとあきる野市に入る。竹林を抜けるハイキングコースを大澄山(だいちょうざん)へ。山頂の標柱に「標高192メートル」とある。枝葉が生い茂り、眺望はきかない。一休みしてから草花神社の横の坂を下り、草花公園を経て正午ちょうどに秋留台公園に到着。
 
 公園のテーブルやベンチで昼食をとり、午後1時出発。約110種、450株を植えてあるというバラ園は白、深紅、ピンクなど色とりどりの花が見ごろになり、香りも楽しみながら公園を後にした=写真=。
 
 五日市街道を越え、ジャガイモやトウモロコシなどが栽培されている広大な畑作地帯を左右に見てJR五日市線沿いの住宅街を東へ進む。東秋留駅を過ぎ、小川会館・熊野神社で休憩をとって午後210分ごろ、「多満自慢」のブランドで知られる石川酒造に着いた。
 
 竹の筒先から細々と流れる日本酒の仕込み水を飲んだり、ペットボトルに詰めたりする人の列ができ、見学の開始は遅れ気味に。
 
 女性従業員の案内で国の有形文化財になっている本蔵に入り、貯蔵タンクなどが並ぶ蔵の室温が15度であることを聞くと、感嘆の声が広がった。約250年前につくられたという同社会長の私邸の長屋門、昔は仕込み水をくみ上げたという井戸などについての説明もあった。季節限定の純米吟醸酒、日本酒で作った梅酒の試飲には多くの手が伸びた。
 
 同社で1時間過ごし、拝島駅で午後3時半すぎに解散した。羽村駅拝島駅間の歩行距離は約11キロ。