中近東の文化と明治の子ども文化と 郷土文化会例会

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 西東京市郷土文化会の6月例会は2日、三鷹市の中近東文化センター付属博物館=写真上=と、そこに近い国際基督教大学ICU)博物館湯浅八郎記念館=同下=で行われ、31人が参加した。
 
 同センターは中近東の歴史・文化を研究し成果を公開する施設として、古代オリエント学者でもある三笠宮崇仁さまが出光興産創業イメージ 2者の出光佐三氏の全面的な協力を得て1979年に開館。その後、展示室は博物館になり、見学は予約制。
 
 玄関を入るとすぐ、ツタンカーメンを守護するアメン神像や古バビロニア文字を刻んだハンムラビ法典碑の複製に迎えられる。本物はルーブル美術館にあるが、3千年以上も前の遺物だ。
 
 1階の展示室は古代エジプト人の主食の「麦とパン」をテーマに始まる。パンを焼くかまどにさわったり、石と石臼で麦粒をひいたりできる。体験コーナーはこのほか「中近東の文字の世界」で、アシの先を削ったもので粘土の上にくさび形文字を刻むことや、「文化交流と貿易」のコーナーでジャコウなどの香料をかぐことができた。
 
 湯浅八郎記念館はICU初代学長の故湯浅博士の大学創設への貢献を記念して1982年に開館。1階には敷石住居祉や大学構内から出土した縄文土器などのほか、民芸品展示室に3代豊国らの浮世絵、大量のそばちょこ(江戸時代後期)などが並ぶ。
 
 2階は「子どもと遊ぶ」がテーマの特別展示(73日まで)。明治から昭和初期にかけての子どもの着物や袖無、土人形や張り子のだるま、トラなどの郷土玩具、明治時代の浮世絵師の宮川春汀が描いた子どもの遊びシリーズが飾られており、郷愁を誘っていた。