同センターは中近東の歴史・文化を研究し成果を公開する施設として、古代オリエント学者でもある三笠宮崇仁さまが出光興産創業者の故出光佐三氏の全面的な協力を得て1979年に開館。その後、展示室は博物館になり、見学は予約制。
1階の展示室は古代エジプト人の主食の「麦とパン」をテーマに始まる。パンを焼くかまどにさわったり、石と石臼で麦粒をひいたりできる。体験コーナーはこのほか「中近東の文字の世界」で、アシの先を削ったもので粘土の上にくさび形文字を刻むことや、「文化交流と貿易」のコーナーでジャコウなどの香料をかぐことができた。
湯浅八郎記念館はICU初代学長の故湯浅博士の大学創設への貢献を記念して1982年に開館。1階には敷石住居祉や大学構内から出土した縄文土器などのほか、民芸品展示室に3代豊国らの浮世絵、大量のそばちょこ(江戸時代後期)などが並ぶ。
2階は「子どもと遊ぶ」がテーマの特別展示(7月3日まで)。明治から昭和初期にかけての子どもの着物や袖無、土人形や張り子のだるま、トラなどの郷土玩具、明治時代の浮世絵師の宮川春汀が描いた子どもの遊びシリーズが飾られており、郷愁を誘っていた。