NPO法人東京雑学大学の新春特別講義は1月10日、高橋裕(ゆたか)東京大学名誉教授を招き、「治水対策と流域管理」と題してコール田無(西東京市)で行われた。一般参加や丸山浩一市長を含め約70人が聴講した。
高橋氏は、流域全体で洪水被害を抑えるという新たな流域管理の考え方と水災害軽減の業績により昨年、科学技術の進歩に貢献した人に与えられる日本国際賞(国際科学技術財団主催)を受賞した。国連の依頼を受けて水害調査をしたバングラデシュで、洪水や高潮の際に住民が避難するシェルターの大量建設と予報組織づくりを提言、取り入れられたことで数十万人の死者が約4千人に減ったという。