JR常磐線南千住駅に42人が集まり、1年ほど前に建った駅前の芭蕉像を見て回向院へ。吉田松陰ら幕末の志士や鼠小僧次郎吉の墓があったり、杉田玄白らがここで刑死した者の解剖を見て「解体新書」を翻訳したことの記念碑があったりと、この日のコースを予告するかのように見どころたっぷり。
都電荒川線の始発となる三ノ輪橋停留場には丸みのあるバイオレット色の車両が止まっていた。元気そうな商店街を途中で外れ、円通寺に着いた。上野寛永寺から移築された黒門、明治新政府軍に敗れた彰義隊戦死者の墓(都指定史跡)がある。
千住大橋を渡ると足立区に入る。しっくいで描いた白ギツネの「こて絵」を飾る橋戸稲荷神社から旧日光街道を北上すると、宿場町通りには、青物問屋などが並んでいた「やっちゃ場」跡があり、絵馬屋・吉田家と紙問屋・横山家住宅がほぼ向かい合って建つ。
ほんちょう商店街を抜け、荒川の堤防道路に上ると視界が大きく広がり、青空がまぶしい。少し下流へ歩き、土手を下りて名倉医院へ。江戸時代から関東一円に知られた骨つぎの名医で、立派な長屋門は区の史跡。氷川神社、長円寺を経て北千住駅付近で解散した。