<西東京市議会>仮設庁舎建設場所4案示す 市、特別委に

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 西東京市38日の市議会庁舎統合方針特別委員会で、保谷庁舎の取り壊しに先がけて移転する仮設庁舎の場所として、①田無庁舎市民広場(中庭)=写真=②田無庁舎来庁者駐車場③南町自転車等保管所④田無駅南口自転車駐車場―の4案を示した。
 
 4案ともリース方式を想定し、延べ床面積は約3200平方メートルとしたうえで、建物の構造、利点と課題、整備コストなどについて比較している。
 
 これまでの庁舎統合方針案では田無庁舎に近接する田無公民館・中央図書館を移転先としていたが、市民会館の改築に合わせて移転、合築しようとする3館合築複合化計画が市民合意に至らなかったため、田無庁舎周辺で新たな場所を探す事態になっていた。
 
 市は特別委の審議の中で、仮設庁舎は平成29年度に基本設計、30年度に実施設計を行い、3132年度で建設するという工程を明らかにした。
 
 4案の整備コストの比較では田無庁舎市民広場案が146千万円と最も安く、代替駐車場用地を借りなければならなくなる田無庁舎来庁者駐車場案が186千万円と最も高い。
 
 構造は南町自転車等保管所案だけが軽量鉄骨造りの地上2階建てで、ほかは鉄骨造りの地上5階建てとしている。
 
 課題は市民広場や駐車場がなくなること、駐車場は両方とも代替の適地を見つけるのが難しいことなどを挙げている。
 
 市は4案のほかにイングビルの活用も検討の対象とする考えを示唆した。
 
また仮設庁舎をめぐる市民参加のあり方については、この日示した資料での市民説明会などは行わず、議会の意見を聞くとともに庁内検討を進め、一定の具体案がまとまった段階で市民の声を聞くと述べた。