<西東京市議会>ふるさと納税返礼品 初の予算化に「少額、情けない」

 ふるさと納税をしてくれた人に、西東京市が初めて返礼品を贈ることにした。品物は「一店逸品」事業で選ばれた商品の詰め合わせで、1セット2500円。新年度予算案の本格的な審議が始まった316日の市議会予算特別委員会で市が明らかにした。
 
 田代伸之氏(市議会公明党)の質問に答えた。計上された108千円は本体40セット分と消費税という。
 
 市が昨年12月末現在で調べたところ、多摩26市の中で12市が返礼品を設定しており、「新たに10市が検討している」と述べた。
 
 田代氏は市長選で現市長を支持してきた立場からか、予算額に「ちょっと少ないかな」と感想を述べ、「とりあえずスタートしてみるということですね」と収めたが、次いで質問に立った滝島喜重氏(統一会派みらい)は返礼品の少額予算への不満に加え、収入を60万円と見込んでいることについても「(目的の一つである)税収の確保というには情けないくらい少ない」。
 
 滝島氏は、国分寺市国立市が特産品などの品数を多くそろえ、寄付の使い道も指定できたり選べたりできると指摘。補正予算でさらなる取り組みをしてはとただしたが、「反響を見て検討したい」との答弁にとどまった。