東大・田無演習林を学ぶ 社寺の歴史、満天の星空も

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 北多摩自然環境連絡会主催のウオッチング活動は322日、西東京市の社寺、東大田無演習林、多摩六都科学館とバラエティーに富むコースで行われた。(写真は田無演習林。林立するのはメタセコイア
 
 「北多摩の緑と水と歴史を訪ねる」のテーマで続いた2015年度の活動の最終回。東大農場周辺を見たいという希望が多く、主催者が例外的に企画したところ、21人が参加した。
 
出発時は田無地方史研究会の近辻喜一さんに案内役を頼み、西武新宿線田無駅をスタート。江戸時代から代々、田無村の名主役を務めた下田半兵衛家が凶作に備えた稗倉(ひえぐら)と下田家の善政を刻んだ養老田碑の二つの文化財を見て、総持寺、田無神社を訪ねた。
 
 東大農場は西東京キャンパスの整備が始まり、立ち入り制限が厳しいため、この日はキャンパス西側に広がる約9ヘクタールの田無演習林を大学の講師に案内してもらった。
 
 樹種や草刈りの有無、程度などによって草本の生育や種類が限られたり、逆に植物の多様性がはぐくまれたりする具体例を要所で学んだ。
 
 多摩六都科学館では昼食後、「地球の部屋」で多摩川で採取された砂金を顕微鏡で見たり、「自然の部屋」では水槽の中に地元の川魚を見つけたりと、専門家の説明を聞きながら郷土の身近な展示物を楽しんだ。
 
 次いで、大きなドームに投影機が映し出す星の数がギネス世界記録になっているプラネタリウムへ。そこに描かれた星座や伝説の世界に、「すごい」「驚いた」の声も。
 
 参加者は小平市三鷹市など近隣市に住む人が多く、六都館への感想のほか、田無神社では「隣の市にこんなところがあるとは知らなかった」、演習林では「何回も来てみたい」と話す人もいて好評だった。(下の写真は左から下田家の稗倉、プラネタリウムの投影機)
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