荒川を学び、復活サクラソウを見る ウオーキング例会

イメージ 1 西東京市ウオーキング協会の4月例会は17日、東京都北区の荒川下流部から、サクラソウの群落の面影をよみがえらせた浮間ヶ原桜草圃場(ほじょう)=写真=などを見るコースで行われた。

 

 昼前から雨と強風の予報があり、参加者は12人と少なめ。JR赤羽駅北口からスクランブル交差点を渡り、アーケードのあるスズラン通り商店街を抜けて左へ。新河岸川を渡り、荒川知水資料館に着く。
 

 この資料館は国土交通省の施設で、荒川下流部は荒川放水路と呼ばれるように水田地帯に掘られた人工河川であることなど、短時間だが開削や洪水の歴史について説明を聞いた。
 

 資料館近くにある朱塗りの旧岩淵水門(通称赤門)を渡り、少し下流に移った現在の岩淵水門(青門)を見る。青門から先は隅田川と名が変わる。
 

 川岸を上流へ向かう。広い川面に南の下流側からの風が波を立てるので下流へ向かっている感覚だ。
 

過去の台風などによる水位を表すポール、水位観測塔を経て新荒川大橋をくぐる。この辺りは荒川赤羽桜堤緑地と呼ばれ、土手上の桜並木は観光名所という。今は斜面のシバザクラが見頃。ピンクと白で文字が浮き出る仕組みらしいが、近くからは判読できなかった。
 

 JRの鉄橋を越えると、堤防の上の道に出たうえ風速も強まり、何度も風に体を押し流されたり、踏んばったりしなければならなかった。
 

 浮間銀座商店街を右に入り、祭りでにぎわう氷川神社の前は素通りして浮間ヶ原桜草圃場に。この地域は江戸時代から昭和初期まで荒川沿岸のサクラソウ群生地の一つだったが、河川改修工事や戦後の開発で激減。昭和30年代、地元の人たちが庭先で栽培していたものを持ち寄って保存会をつくり、平成元年に現在の圃場の形となった。
 

 今年は49日から24日まで「浮間さくら草祭り」が開かれており、入場は無料。保存会の人は「畑の花は全て原種で赤色には3種類あります」と説明してくれた。
 

 空模様が一段と怪しくなり、八重桜が満開の浮間公園での昼食を断念。国道17号(中山道)に出た正午ごろ、雨が一気に襲ってきた。雨支度を整えて進み、薬師の泉庭園(板橋区)のあずまやでやっと弁当を広げた。強い風雨の中、志村一里塚に立ち寄り、都営三田線志村坂上駅で解散した。
 

 赤羽駅志村坂上駅4時間、約9キロ。
(下の写真は荒川の旧岩淵水門、堤防斜面のシバザクラ
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