前日が雨だったこともあり、掘りごろのタケノコを見つけるのに苦労はなく、モウソウチクで穂先の短いものは残すよう、当主から指示された。
長く大きいものは根元と穂先の部分を切り落として持ち運びやすいサイズに。あく抜き用の米ぬかももらい、小袋に分けた。取り分が少なくてよい人も何人かいて、滞りなく収穫物を分け合った。
お待ちかねの宴会では、当主が腰痛を押して前日収穫したタケノコを奥さんが味付けした煮ものといためものが出た。持ち寄った酒肴(しゅこう)とともに舌鼓を打ち、秋の北陸旅行計画などの話に花を咲かせた。