島根、広島 世界遺産を巡る旅 (上)岡山後楽園~足立美術館

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 西東京市70代男性中心の旅行愛好グループが526日から23日の日程で、岡山県の岡山後楽園を皮切りに島根県広島県に三つの世界遺産などを巡った。
 
 大手旅行会社のパック商品を使い、旅行代金は約11万円。知的好奇心を満たしてくれる現地ガイドの付く所が多く、見学時間も比較的ゆったり。毎日ほぼ1万歩と健康的でもあった=写真は岡山後楽園。
 
1日目> 岡山後楽園、足立美術館玉造温泉
 羽田空港から日本航空機で岡山空港に到着。待っていたバスは60人乗りだが、今回のツアー客は全員で18人なので、二つの座席を1人で使えた。新幹線で来た人たちを岡山駅で拾い、最初の目的地の岡山後楽園へ。
 
 バスはスイスイ走り、ガイドが「30分じゃとても無理」と言っていた見学時間は50分に。延養亭の近くで見どころの回り方を聞いているうちに雨が降り始めた。高さ約6メートルの築山の唯心山から園内を見渡し、ソテツ畑や梅林、モミジの若葉が美しい千入(ちしお)の森、茶畑などに沿って歩いた。
 
 休憩所になっている弓場で一休み。一人が買った箱入りのきびだんごを分けてもらい、みんなで食べた。雨は降ったりやんだりで、蒸し暑かったが、明るく広い名園を実感することはできた。
 
 バスは1時間半ほど走り午後1時ごろ、昼食場所のヒルゼン高原センター(岡山県真庭市)に着いた。昼食は大山(だいせん)地鶏の鉄板焼きとおこわがメーン。食後、ガイドさんに勧められたとおり、ジャージー種の牛乳で作った飲むヨーグルト165円)を買った。「濃い」のかは、わからなかった。
 
 米子道鳥取県に入ると、初めて大山の姿が右手に見えた。中国地方で最も高く、最も美しい山ということだったが、雲が頂上を隠していた。
 
 足立美術館島根県安来市)に午後3時ごろ着いた。ここの見学時間も予定より長い約1時間半。横山大観のコレクションもそうだが、名園としても知られる。米国の日本庭園専門誌で13年連続「庭園日本一」に選ばれているという。
 
 遠くの山々を借景とした枯山水庭や白砂青松庭の美しさに立ち去り難く、館内の窓が額縁となって庭の景色があたかも一幅の絵画のように見える「生の額絵」に発想の妙を感じているうちに時間は容赦なく過ぎる。行き帰りに見られる林義雄らの「童画」は心を休める相乗効果がある。
 
 大観コレクション選は、約120点の収蔵作品のうち常時20点前後を展示しているという。古木の頑固な幹や枝が印象的な「白梅」、画壇のトップにいて米寿の時に描いた「霊峰夏不二」など数点には音声ガイドが付き、理解を助けてくれる。
 
 北大路魯山人河井寛次郎の陶芸作品は駆け足で見るのがやっとで、見損ねた展示は少なくない。時間切れで館を出ようとしたら外は土砂降り。添乗員さんが傘を持ってきてくれ助かった。
 
 宿泊地・玉造温泉の玉井別館には午後515分ごろ到着。ひと風呂浴びて夕食を取った後、5分ほど離れた温泉施設ゆーゆの「どじょうすくいショー」を見に行った。
 
 最後に観客を舞台に上げ、タオルのかぶり方や体の動かし方などを教えて踊る「どじょうすくい教室」があり、全国各地から来た4人が参加。大勢の観客の笑いを誘い、修了証書を受け取った。(下の写真は左から足立美術館の白砂青松庭、玉造温泉のどじょうすくい教室)
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