
小池から時計回りに池の縁沿いを歩く。大島を渡り、大山に登り、中島を渡ってからは来た道を戻る形で雪見灯籠を見て出入り口近くの藤棚へ。約30分間ののんびり回遊だった。
JR線に沿い、再開発された汐留地区の自由通路を東京方向へ進むと港区立のイタリア公園があり、植え込みの周囲にミロのビーナスなど彫刻作品のレプリカが飾られている。
二つある鴨場(かもば)のうちの南の新銭座鴨場方向へ向かい、馬場跡を通って汐留川側からお伝い橋を渡った。庚申堂鴨場では、多くの人がのぞき窓から細い堀を見て、堀におびき寄せられた水鳥がタカや網で捕らえられる様を想像したようだ。
築地川に近い花畑にはオレンジ色の花を咲かせたキバナコスモスが広がっていた。「三百年の松」の前で一休みし、大手門の出入り口で解散した。
浜松町駅から約2時間、約6キロの行程。秋近しを告げる、青空にはけで描いたような巻雲。高層ビルの上をゆっくりと浮遊する飛行船。庭園を出たとたんの車と工事の騒音――。庭園の外にも、いろいろなものを見聞きすることができた。(下の写真は左からイタリア公園、浜離宮恩賜庭園)

