高齢者のボランティア活動を特集

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 西東京市の高齢者向け情報紙「きらっとシニア」第33号が1017日、発行された。特集のテーマは「ボランティア活動」。

 発行元の「きらっとシニア倶楽部」は7~8月にアンケートを行い、128人から回答を得た。このうち様々な分野で長年活動を続けている藤島マサ子さん(73)=芝久保町=を1面で取り上げた=写真。

 藤島さんは自ら「ボランティア稼業」と言ってはばからないほどボランティア活動に明け暮れしており、そうなったきっかけや現場での迷いと悩み、帰路にこみあげる「行ってよかった」の思いなどが、一人称で語られている。

 アンケート結果は2~3面にまとめられている。質問は(1)動機・きっかけ(2)魅力・喜び(3)困ったこと・悩み―の3項目。率直な気持ちを吐露してもらえるよう、回答はすべて記述式とし、回答の文章からキーワードを切り出して集計(複数回答)、上位のものは棒グラフでも示した。

 ボランティア活動を始めた動機・きっかけは「支援したい」と「講座や活動団体に参加して」が多い。魅力・喜びは、喜びの共有などの「コミュニケーション」と、喜ばれたり役に立っていることを実感できたりする「手応え」がほぼ並ぶ。

 困ったこと・悩みは「特にない」(35%)が「困った人がいる・人間関係」(16%)を大きく上回った。「気楽さかおおらかさか」とみる一方で、行政との不調和や会場不足、困ったときの相談先がないなど、「その他」とされた少数派の声も拾い上げた。

 回答者は男女別で女性が63%を占め、年代別では70代が46%と最多だった。記事にはなっていないが、「市内全体の実態に近いのではないか」との感想が同倶楽部で出たという。

 ボランティア活動を始める人のために、ボランティア・市民活動センター(ボラセン)や市民協働推進センター(ゆめこらぼ)など主な相談窓口が3面で紹介されている。

 情報紙はA4判4ページで、3ページを特集に充てた。4500部を印刷。公民館や図書館、福祉センター・会館などの公共施設、一部の医療機関や薬局、接骨院などに配置される。