狛江駅北口を出ると、広場のそばに竹林が迫る。「狛江弁財天池特別緑地保全地区」として緑が保存されており、森の中の遊歩道を進む。龍泉寺境内に入り、鐘楼のたたずまいや落ち葉をためた弁財天池に秋の深まりを感じる。
住宅街を抜け、都道に出て、市立古民家園(別名むいから民家園)へ。江戸時代後期に建てられた荒井家住宅母屋が移築復元され、市内唯一のかやぶき屋根の家として残る=写真。長崎への原爆投下で被爆したムクノキの2世という小木が葉を密に茂らせていた。
西河原自然公園の中を通り、兜塚(かぶとづか)古墳で墳丘に登る。高さは約4メートル。6世紀前半の円墳とみられ、都の史跡になっている。
伊豆美(いずみ)神社は、鳥居が「関東三大鳥居の一つ」とチラシで紹介されている。参道奥の二の鳥居で、長身の人は背を曲げないとくぐれないほど小さい。日光東照宮、鎌倉・鶴岡八幡宮と並び称されることに首をかしげる人が多かったが、市教委が立てた説明板には、江戸時代初期の石造鳥居は都内に数少なく、市内では最古―とあった。
いったん土手下の西河原公園で休憩。「五本松」付近から堤防上の遊歩道を下流側へ向かう。多摩水道橋の端を越え、小田急小田原線の下をくぐり、川沿いを歩くこと2キロ余り。流路にいくつもの低い段差をつけた魚道をのぞき込み、自動車教習所付近から住宅街へ。猪方交番前を左に曲がり玉泉寺に立ち寄った。正午すぎ、和泉多摩川駅で解散した。