東久留米 豊水期の黒目川上流を歩く

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 東久留米市市民環境会議の水とみどり部会が主催する秋の「湧水ウォッチングウオーク」が1129日にあり、市内外から参加した16人が黒目川上流の湧水と旧集落の風景を残す柳窪の散策を楽しんだ=写真は柳窪天神社付近にある「東京の名湧水」の一つ。

 湧き水による河川のうち、黒目川上流は渇水する時期が多く、湧き水が豊かなこの時期に市民らに湧出点などを観察してもらっている。コースは約4キロ。

 川の管理が東京都から東久留米市に変わる境付近の都大橋に集合。豊福正己さんの案内で下里氷川神社しんやま親水広場、第十小学校裏を通り、柳窪天神社で休憩。途中、湧水点をのぞき込んだり、紅葉のメカニズムや黒目川の名前の由来、屋敷林などのある緑地保全地域などについての説明を聞いたりした。

 氷川神社付近から先の遊歩道は市が一部区間で整備工事を行っており、通行できない。来年春には源流に近い新青梅街道まで全線開通するという。

 新青梅街道に出て、10分ほどで国の文化財に登録されている村野家住宅に着いた。見学許可を得ていないため内部に入れないが、風格のある総ケヤキ造りの藥医門は間近に見ることができた。

市内で残っているのはここだけという母屋のかやぶき屋根を塀越しに見やり、村野家の歴史や東久留米で湧水が枯れない理由が地形にあることなどを勉強して解散した。

 西東京市から来た男性は「水が枯れていない状態は初めて見ました。春の落合川ウォッチングにも参加したい」と話した。(下の写真は左から、しんやま親水広場を流れる黒目川、村野家の薬医門)
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