東京国立博物館を訪ねる

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 西東京市郷土文化会の2月例会は7日、東京・上野の東京国立博物館で行われた。

トーハクといえば平成館で開催中の特別展「春日大社 千年の至宝」が話題だが、例会の見学先は本館と法隆寺宝物館。

 法隆寺宝物館では第2室の金銅仏にじっくりと見入る人が多かった=写真。7世紀前半の飛鳥様式から8世紀初めの白鳳様式までの観音菩薩立像や菩薩半跏像などがほぼ1体ずつケースに収められている。どれも小さく、個人的な礼拝像として作られたようだという。

 別の部屋には仏具の金工品、古代インドと日本の古い経典などが展示されている。

 本館(日本ギャラリー)2階は、時代を追って展示する「日本美術の流れ」と、企画展示「根付 高円宮コレクション」、特集「奈良・金春家伝来の能面・能装束」に関心が分かれたようだ。

 「日本美術」は縄文~古墳時代の「あけぼの」から仏教、宮廷、禅と水墨画茶の湯、武士の装い、能と歌舞伎、浮世絵と衣装など切り口が細かく、国宝や重要文化財も多いだけに見ごたえがある。

 解説などのガイドを買って出てくれていた会員が急病で参加できなくなる不測の事態に加え、見学時間が約2時間とあって、消化不良は否めない。見学の狙いを絞ったり、ある程度下調べをしておいたりすることの大切さをあらためて思い知った。(下の写真は「日本美術のあけぼの」の展示)
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