地震防災 先進の静岡県で学ぶ 特集号発行へ

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 西東京市でシニア向け情報紙を発行する「きらっとシニア倶楽部」が3月24日、地震防災の先進自治体とされる静岡県を訪れ、県地震防災センター(静岡市駿河区)などを見学した。

 西東京レスキューバードなどの市民活動団体からも5人が参加。合わせて16人が貸し切りバスで午前10時ごろ、県地震防災センターに到着した。

 1階のTSUNAMI(津波)シアター=写真=で清水港など海岸線を襲う大津波のCG映像と、東日本大地震による津波が山田町を襲う記録映像を見た後、2階のホールで県地震防災アドバイザー、郷隆志さんによる学習会。

 郷さんは静岡放送の元アナウンサーだが、西東京市になる前の田無市で大学卒業まで過ごしており、時折、田無の地勢などを引き合いに出しながら、家の耐震化など防災の基本的対策をはじめ、平時と大地震発生時の対応、避難場所を家族で決めておくことの大切さなどを話した。

 体験コーナーでは2人がシートベルトを装着していすに座った状態で震度7の揺れを体感。「まず自分の命を守る」が共通した感想のようだった。

 静岡県庁(静岡市葵区)に移動し、展望レストランで昼食を取った後、12階にある県警本部の110番センターを1階上からガラス窓越しに見て、110番通報の受理や指令といった持ち場などについて説明を聞いた。

 県議会本会議場を傍聴席から眺め、県危機管理センターへ。災害が起きた時、県民を早く助けるための作戦を立てる場所で、電気、ガス、電話会社のほか警察、自衛隊の担当者も集まる。地震だけでなく鳥インフルエンザなどにも対応するという。

広いフロアに電話機やパソコンをひもでくくりつけたテーブルが多数並ぶ。大型モニター画面の前には本部長の知事や幹部職員らが集まる対策会議用のテーブルといすがあり、座り心地を試させてくれた。

きらっとシニア倶楽部は、この見学ツアーをもとにした特別号を5月ごろ発行することにしている。(下の写真は左から地震防災センターでの「震度7」体験、危機管理センターの整理・調整エリア)
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