開花の桜 種類は最多 八王子・多摩森林科学館

イメージ 1 西東京市ウオーキング協会の4月例会は日曜日の16日、徳川幕府に尽くした「八王子千人同心」ゆかりの地と多品種のサクラ保存林で知られる多摩森林科学館を巡る約10キロのコースで行われた=写真はサクラ保存林の関山ベンチ。


 最高気温が25度を超える「夏日」が予想されるなか、23人が参加。JR西八王子駅北口を午前9時30分ごろ出発し、千人同心組頭の墓のある宗格院、千人同心屋敷跡記念碑、幕末に日光東照宮を官軍に明け渡し八王子で自害した千人頭の墓のある興岳寺に立ち寄った。


 興岳寺の先でJR線を渡り、高尾方面へ向かうかたちで真覚寺、興福寺を訪ねる。真覚寺境内は戦前までヒキガエルが多くいて雌を奪い合う「蛙(かえる)合戦」の地として有名だったという。ここでは折からの風で見事な桜吹雪が見られたが、興福寺の入り口の大きなしだれ桜はわずかしか花を残していなかった。


 町田街道都道47号)を直進して緩い坂を上り、多摩森林科学館に着くと正午を少し過ぎていた。入園券の自販機や樹木園の園路、夫婦坂などサクラ保存林の通路は渋滞というほどの混雑はなかったが、斜面に何段ものベンチを設置した「関山(かんざん)ベンチ」は弁当を広げる人たちでかなり埋まっていた。


 サクラ保存林は8ヘクタールの広さの中に、全国の主な品種や接ぎ木で増やした名木・天然記念物など約600系統、1400本が植えられ、3月後半から4月いっぱいまで多様な花を楽しめる。


 科学園の職員は、今年は開花が例年より1週間ほど遅れたため、この日は早咲きの花が残り、中間の種類が見頃、遅咲きのものは開花始めで「週末としては一番多くの種類の花が見られます」と話し、入園者を喜ばせた。


 昼食を取る関山ベンチの西隣の斜面では、京都・御室の仁和寺に多い「御室有明(みむろありあけ)」の白い大輪が満開だった。


 園内を見学して午後2時30分に出発、JR高尾駅前で解散した。(下の写真は左から千人同心屋敷跡記念碑、サクラ保存林の夫婦坂)
イメージ 2イメージ 3