レインボーブリッジから「江戸湊」の今と歴史を探る

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 環境を考える民間団体・北多摩自然環境連絡会は5月25日、「レインボーブリッジから望む江戸湊(みなと)の今と歴史を探る」をテーマとする観察会を行った=写真。

 東京都公園協会緑と水の市民カレッジ専任講師・豊福正己さんの案内で、12人が参加した。

 ゆりかもめ芝浦ふ頭駅」を午前1010分ごろ出発。つり橋のメーンケーブルを固定させる土台部の施設で、遊歩道の出発点ともなる芝浦アンカレイジに駅から10分ほどで着く。

エレベーターで7階へ。外に出ると片側2車線の一般道の外側に遊歩道があり、品川ふ頭や台場が見える南ルートを進んだ。

 レインボーブリッジは、つり橋部分は1キロ足らずだが、海上を渡りきり、お台場海浜公園に着くまでは1.7キロ。遊歩道の所々に展望テラスが張り出しており、豊福さんから台場の築造や埋め立てにより台場が消えていった歴史を聞き、1時間余りかけて渡った。

 今に残る二つの台場のうち、手前の第六台場の緑の一部が白く見えるのは夜を樹上で過ごすカワウのふんだと言う。この台場は離れ小島で人が上陸できないため、大学の植生研究の場にもなっているそうだ。

 台場側の遊歩道出入り口付近で弁当を食べた後、豊福さんから江戸湊と呼ばれた水深の浅い時代から深く掘った航路帯や港湾整備の歩み、取扱貨物量の国内外比較などを勉強した。

 午後は国指定史跡の第三台場を一回りして砲台跡や弾薬庫跡を見た。ビーチ沿いに100台を超すスピーカーの設置など「世界初」をうたう花火エンターテインメント(27日開催予定)の準備作業が急ピッチで進められていた。

 外国人観光客の人気スポットであることを実感しながら、自由の女神像、自由の炎像などを見物。船の科学館別館(入館無料、本館は5年前から休館)では模型を囲んで日本周辺の海底についての知識を深め、「船の科学館駅」で午後3時半すぎに解散した。(下の写真は左から昼食後の勉強会、第三台場の砲台跡
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