蘆花公園、実篤公園を訪ねる ウオーキング7月例会

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 西東京市ウオーキング協会の7月例会は22日、世田谷区の区立将軍池公園、都立蘆花恒春園芦花公園)から調布市の実篤公園=写真=などを巡る約10キロのコースで行われた。

 東京都心は前日まで最高気温が連続17日間、30度を超える真夏日。この日も真夏日が予想されたせいか、参加者は12人と少なめだった。

 京王線桜上水駅南口を午前10時に出発。桜上水5丁目の住民が5本の坂道に名付けたうちの一つ、タッピング坂(タッピングは人名)を下り、「肋骨(ろっこつ)通り」という怖い名前の道を抜けた。

 肋骨通りは、上北沢駅南側の桜並木の道路を背骨に見立て、背骨から先の4カ所で左右斜め45度に直線道路が延びているところから名付けられたようだ。

 環八通りを横断して将軍池公園に入る。広大な都立松沢病院の敷地の一部で、柵の向こうでガチョウが出迎えてくれた。ここでも「将軍」のいわれが気になるが、作業療法で造園作業に参加した患者が「将軍」を自称していたことによるという。

 ここからは区立上北沢公園、松沢けやき公園を経て、11時半すぎに蘆花恒春園に到着。ミンミンゼミの合唱を聞きながら弁当を食べ、文豪・徳富蘆花の旧宅や書院、夫妻の墓を見た。

 午後零時半すぎに出発。一休みした都立祖師谷公園はたまたま2000年に起きた世田谷一家殺害事件の現場である家屋の裏手。離れた場所から家屋の玄関側を眺めていると、家屋前に設けられたポリスボックスから若い警察官が出てきて、24時間体制で詰めていることなどを話してくれた。事件の時、その警察官は8歳だったと言い、家屋の老朽化と合わせて歳月の長さを実感した。

 桐朋学園の前などを通り、武者小路実篤が晩年の20年間を妻と過ごした家などのある実篤公園に着いた。ボランティアガイドが付き、実篤が舟を浮かべるなど大好きだったという「下(しも)の池」や洞穴の水たまりに生息して黄金色に輝くヒカリモ、邸宅の部屋や台所などを丁寧に案内してくれた。

 実篤公園では、やぶ蚊に悩まされたが、爽やかな風に恵まれ、「来てよかった」の声が多かった。午後3時、京王線つつじヶ丘駅で解散した。(下の写真は左から、上北沢の肋骨通り、将軍池公園)
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