小田急・喜多見駅~狛江駅 古墳と古刹と岩戸川緑道を歩く

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 古墳や社寺を世田谷区に見て、隣の狛江市の緑道を歩く。西東京市ウオーキング協会の10月のミニウオーキングが4日にあり、20人が爽やかな秋の半日を楽しんだ=写真は狛江市内の岩戸川緑道。

 コースは、小田急電鉄がつくる「小田急沿線 自然ふれあい歩道」の「狛江駅喜多見駅(岩戸川緑道)コース」をほぼ逆にたどる約5キロ。

 喜多見駅南口を午前9時50分ごろ出発。世田谷通りを越えて間もなくの念仏車を見て、氷川神社、稲荷塚古墳、浄土宗慶元寺に立ち寄った。

 念仏車は、石の柱の上部に南無阿弥陀仏と刻んだ六角形の車輪が取り付けられ、1回回すと経を1巻読んだのと同じ功徳があるとされる。看板の説明では、文政年間に女性だけの念仏講が立てた貴重な遺跡という。

 氷川神社の二の鳥居(石鳥居)、慶元寺の本堂は世田谷区内で最古のもの。古墳は直径約13メートルの円墳で、7世紀初めごろの有力な族長の墓とみられる。石鳥居と古墳の石室から出土した刀や土器(郷土資料館で展示)は区の有形文化財に、古墳は区の史跡に指定されている。

 ウオーキングの前半は、古代から江戸時代初めまでの歴史の断片に触れ、慶元寺を出た後は緑道脇の草木に秋を見つける時間だ。

 喜多見中学校のグラウンドに沿う喜多見緑道は数百メートル先で狛江市に入ると、岩戸川緑道と名前が変わる。都市化が進み農業用水に利用されていた川は地下に隠れ、地上は公園になった。しかし、かつての水路のとおり蛇行部分が多く、「迷路のよう」との声も。

 緑道にはコナラの実がたくさん落ちており、会長からドングリによる樹種の見分け方を教わる。ハナミズキは紅葉が始まり、小さな赤い実をのぞかせていた。

岩戸川緑道に入ると、幅1メートル余りのせせらぎが現れた。せせらぎは循環式の人工の小川で126メートルあり、源流部には水遊びができる小さな池が作られていた。緩やかな水の流れは気持ちを落ち着かせてくれる。

緑道から住宅街に入り清水川公園を抜け、世田谷通りを越えて正午すぎ、狛江駅南口で解散した。(下の写真は左から、世田谷区内の念仏車、稲荷塚古墳)
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