
国技館切符売り場を右に見て、最初に訪れたのは旧安田庭園。池の近くで横になっている「駒止石(こまどめいし)」が、元は隅田川の岸辺に立っていたことが説明され、隅田川親水テラスに出て北斎が描いた地点へ向かった。そこはJR総武線の鉄橋付近だが、説明板などはなく、五味さんの案内があればこそ。
榛稲荷神社は清澄通りから少し西に入った所にある小さな神社。社そのものではなく、神社の脇の長屋で晩年の北斎が暮らしたことの意味が大きい。弟子が「北斎仮宅写図」を描いた。北斎90年の生涯で住居が特定できるのはここだけという。

