渋谷川たどり菊花壇展公開の新宿御苑へ

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 西東京市ウオーキング協会の11月ミニウオーキング文化の日の3日、渋谷駅付近から地下に隠れた渋谷川の上を歩き、新宿御苑とその北側で渋谷川の源流の一つがあったとされる天龍寺まで約8キロのコースで行われた=写真は八幡橋から見える渋谷川

 ぽかぽか陽気の晴れ予報のもと、28人が参加し、午前9時半ごろ渋谷駅東口を出た。

 渋谷川にまつわる旅は、明治通りを少し南へ向かい、右手にある八幡橋から始まった。コンクリート護岸の底を少量の水が流れていたが、水路を見ることができるのはこの近辺の少しの区間だけだという。

 明治通りを戻り、宮下公園交差点を過ぎて右手の通りに入ると、両側にブティックなどおしゃれな店が並ぶ「キャットストリート」。表参道への出口と、表参道をまっすぐ越えた先に「参道橋」の欄干親柱が残っており、渋谷川が地下に潜って道路に変わったことがわかる。

 キャットストリートの次に渋谷川とつながったのは、新宿御苑の南東部にある「下の池」の水の出口だ。ここには木の橋に似せてコンクリートで作った擬木(ぎぼく)の橋が架かっている。日本で最初の擬木とされ、明治時代にフランスから輸入したという。

 そして最後に訪れたのは御苑新宿門から10分もかからない所にある天龍寺(新宿区)。境内に入り、区の有形文化財に指定されている「時の鐘」を右に見て進むと、かけひから水が流れ出て石の鉢を満たしていた。江戸時代の古地図にはこの場所に湧水とみられる池が描かれ、渋谷川の源流の一つとされる。現在も地下水が豊富という。

 一方、新宿御苑では、皇室ゆかりの菊づくりの伝統的技術と成果を公開する「菊花壇展」が1日から始まっていた。

 日本庭園のエリアの中に懸崖作りや大作り、大菊などの様式別に七つの上家(うわや)が設けられており、特色ある花びらの色や形、仕立てに見入ったり、写真を撮ったりしていた。

 この日は、ニホンオオカミをこま犬にした宮益御嶽神社(渋谷区)、都有形民軸文化財の「千駄ヶ谷富士塚」に上った鳩森(はとのもり)八幡神社(渋谷区)、天龍寺と由緒ある寺社にも立ち寄ったほか、御苑でハンカチノキの実を探すなど楽しみの多い晩秋の一日だった。午後2時20分ごろ、天龍寺で解散。(下の写真は左から、鳩森八幡神社富士塚新宿御苑の菊花壇展の懸崖作り花壇)
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