
高橋家屋敷林保存会の髙橋俊郎さんは「あす最終の契約がなされ、完全に市の管理になります」と話し、ケヤキやシラカシの巨木がそびえる林、竹林、小さなほこらの「屋敷稲荷」などを案内した。会員の男性は「屋敷の中に入ったのは初めて。すばらしいものを見た」。
天神社では下保谷村が日蓮宗であることを示す題目塔を見て、西武池袋線の南側へ。元禄時代の青面金剛庚申塔(しょうめんこんごうこうしんとう)などを安置する「又六石仏群」、石灯籠に彫られた銘文から尉殿(じょうどの)権現社が古くから上保谷村の総鎮守だったことがわかる尉殿神社と立ち寄り、住吉会館(愛称ルピナス)で昼食をとった。
午後からは如意輪寺、寶樹院、寶晃院と回った。いずれも境内だったので、文化財としては水子地蔵菩薩立像(寶晃院)しか見られなかった。ただ、如意輪寺の境内では市民文化祭の大菊花展が開催中(15日まで)で、菊の愛好家たちが丹精した作品をじっくりと鑑賞することができた。栽培方法についての質問も多く、菊友会の人が丁寧に答えていた。

