郷土資料室OBの長谷川さん、田無の昭和の風物を語る

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 故中村正さんが描いた昭和50年代(1975年~)の田無の風物画を展示する西東京市郷土資料室(旧西原第二小)で1112日、ギャラリートークがあり、郷土資料室職員OBの長谷川幸雄さんが「わがまちの昭和」を語った=写真。右が長谷川さん。

 風物画展(19日まで)は、中村さんが制作し寄贈した「田無風物画30景」(油彩)のうち、「向台自然林 木枯らしの頃」や、今はない「わら屋根の家 早春」など昭和5255年の作品12点を廊下の壁に展示。作品の傍らには市民ボランティアが撮影した最近の写真が添えられ、変貌ぶりがわかる。

 ギャラリートークには市民ら11人が参加。長谷川さんは、風物画のほか、「狐山で寝た半六」など西東京市の昔話3題の舞台となった場所の現在の写真と、青梅街道を中心に明治時代末期から大正時代初めにかけての町並みを記録した絵図などについても、自分が見たり体験したりした「昭和の記憶」を重ね合わせて説明した。

 長谷川さんは市内の道路について、「他都市と比べて、西東京市には古くからある呼称の道が細かく残っている」と話した。

 ギャラリートークの後、主催する市教委が参加者に感想を求めると、「史跡などを巡って解説する市民ガイドを育てる必要があるのではないか」「田無用水など歴史を語るものが多いのに、案内板や説明板が見当たらない。見てわかる表示をすべきだ」との声が出た。