いま、居場所づくりや社会参加の場は― まちづくりサミットで発表

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 西東京市と市社会福祉協議会で運営する「ほっとネットステーション」主催の第5回まちづくりサミットが2月18日、市障害者総合支援センターであった=写真は中学校での放課後カフェの活動紹介。

 ほっとネットは、ほっとするまちネットワークシステムの略称。市内に4人の地域福祉コーディネーターを置き、約350人のほっとネット推進員の協力を得て、市民の個別の困りごとや地域の問題を専門機関ともつないで解決しようとする仕組みだ。

今回のテーマは「認めあうこと 助けあうこと できることから始めよう」。約50人が参加し、ほっとネット推進員の活動報告に聞き入った。基調講演は講師の病気で中止となった。

 活動報告は三つのグループが行った。中学生がくつろげる居場所づくりとして、2年前から校内で放課後カフェを開いてきている「西東京子ども放課後カフェ」代表の古林美香さんと板垣洋子さん。スナップ写真を映しながら、飲み物ではカルピスに人気があるなどの発見や、大人と子どもが顔見知りになることによって大人の側にも喜びが生まれることなどを紹介した。

 認知症などの家族を介護している人たちが集まって安らげるケアラーズカフェ。市内で初めて開設したのは「西東京・ワーカーズまちの縁がわ『木・々(もくもく)』」。代表の鈴木美紀さんと片山文敏さんが、現在は4カ所を運営し、サポーター養成講座を始めたことなどを話した。早期に介護支援の推進を法制化してほしいという。

 市内の公民館で唯一喫茶コーナーがある柳沢公民館。市民要望が実り、公民館の新設に併せて「ふれあい」もオープン、30年の歴史がある。「西東京市障害者福祉をすすめる会・喫茶コーナー運営委員会」の古瀬利恵さんが、ここで勤続21年になる山田美里さんに問いかけると、「開店準備と注文を取るとき、それにクッキー作りも楽しい」と答えた。

 今後の運営や展開について、「寄付やカンパ、スタッフボランティアにご協力を」(放課後カフェ)、「まず、カフェを作ってみて」(ケアラーズカフェ)、「サブスタッフとして参加を」(ふれあい)との呼びかけがあった。

 活動紹介を受け、「できることから始めよう」を共通テーマにワールドカフェ方式による意見交換も行われた。(下の写真は活動を紹介するグループ。左からケアラーズカフェ、喫茶コーナー「ふれあい」)
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