どこへいく ひばりが丘駅前交番

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 「駅前にないと困る」。西武池袋線ひばりヶ丘駅南口にある田無署の駅前交番=写真=の移転先をめぐり、いったんは落ち着いたかに見えた予定地が地元・西東京市議会の猛烈な反対を受け、市と警視庁が協議を重ねている。開会中の定例市議会で市が明らかにした。

 発端は2月の予算議会。ひばりヶ丘駅周辺のまちづくりの関連で田中慶明(のりあき)氏(自民)が「交番を移設すると聞いている」と質問した。

丸山浩一市長の答弁は、(1)西武鉄道は駅舎改築を計画していて、交番が今の場所では工事に支障を来す(2)駅舎内での再整備に向けて両者で協議したが、警視庁は、駅舎内では交番の規模、機能の拡充が難しいと難色を示した(3)現在は、今の場所から南に約300メートル離れた交差点付近へ移設する準備を進めている、と聞いているというものだった。

このやりとりを受け、超党派東京都知事宛の意見書が作られ、全会一致で可決された。

意見書によると、駅の北口地域は特に飲食店などが密集して治安や風紀に問題があり、もともとは駅から南に500メートル離れた谷戸2丁目にあった「派出所」を、南口の西友ひばりヶ丘店の開店に合わせて1978(昭和53)年に誘致した。

意見書は今回の移設について、北口地域の安全や安心を考えると「本市議会としても到底受け入れることができない」とし、再度、新駅舎内での交番設置を都が西武鉄道と協議するよう要望。また並行して駅周辺での設置を検討することも書き添えた。

丸山市長は第2回定例会一般質問初日の6月4日、田代伸之氏(公明)への答弁で「駅前に設置できないか、4月から複数回、警視庁と協議している」と述べた。柴原洋まちづくり担当部長は候補場所について「南口交通広場の一角」と述べ、詳細な言及を避けた