市民団体・北多摩自然環境連絡会のウオッチング活動は9月5日、「皇居周辺歴史散策」の1回目があり、台風が通過した後の残暑の中、17人が東京駅・丸の内地区から皇居東御苑の約5キロを歩いた=写真は江戸城天守台前。
今回も企画・案内は東京都公園協会で講師などを務める豊福(とよふく)正己さん。
駅前広場で夏場に行われている「打ち水システム」も炎天下に長居できるほどの効果はなく、木陰に移り、エレベーターが動く時刻を見計らって商業施設「KITTE(キッテ)」へ。緑化された6階園庭から駅舎や丸の内地区をあらためて見渡した。
行幸通りを皇居へ向かい、交差する日比谷通り(国道1号)を右へ。途中、三井住友銀行前の街路樹「センペルセコイア」が、北米では高さ100メートルを超える大木になり、根元の空洞を車が通ったという話にびっくり。
この先の交差点を左に曲がると、建設中のビルに挟まれた土地の右奥に「将門塚(まさかどづか)」(東京都の史跡)が建つ。平安時代に朝敵として打ち取られ、京に運ばれた平将門の首が飛んでここに落ちたと伝わる。確かに、異空間の趣がある。
皇居東御苑には大手門から入った。正午を過ぎており、大手休憩所で弁当を広げた。
午後の部は、菊葉文化協会のボランティアガイドによる解説・案内が休憩所前から1時20分にスタート。同心番所から百人番所、中之門跡、中雀門跡、果樹古品種園、野草の島、富士見櫓(やぐら)、松の大廊下跡、天守台前を経て汐見坂を下り、雑木林や二の丸庭園などのある二の丸地区に向かう。