地球の46億年と日本人の4万年 「科博」を見学

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 西東京市郷土文化会の12月例会は4日、東京・上野の国立科学博物館であり、36人が日本館で「日本人と自然」、地球館で「地球環境の変動と生物の進化」を見学した=写真は日本館の「港川人」のレプリカ前。

 郷土文化会会員で同博物館ボランティアの小幡宥(おばた・ゆう)さんが、全部で11あるフロアから二つを選び、案内した。

 「日本人と自然」のフロアは、約4万年前に日本に人類が到達してから弥生時代の稲作まで八つのテーマで構成。まず沖縄で発掘され、全身骨格では最古とされる約2万1千年前の「港川人」や、復元された旧石器・縄文・弥生人の顔の違いを解説し、「弥生人縄文人を駆逐したのではなく、吸収合併だった」などとわかりやすく話した。

 「地球環境の変動と生物の進化」では、特別展示室で恐竜の全身骨格に囲まれながら進化や中生代の隕石衝突による絶滅を学び、階を変えて、太陽系が生まれた約46億年前から「新人」がアメリカへ拡散するまでの人類の進化を標本や模型、パネルなどでたどった。「シーラカンスがいたから人類に進化できた」と小幡さん。

 約1時間半の見学の後、地球館屋上で弁当を食べ、午後からは希望者が小幡さんの案内で上野公園を散策。寛永寺根本中堂や東京芸大美術部の構内、上野東照宮、清水観音堂、彰義隊墓所などに立ち寄り、西郷隆盛銅像前で解散した。

 この日の東京は最高気温が20度を超える季節外れの暖かさとなり、散策中に上着を脱ぐ人もいた。(下の写真は恐竜骨格の展示室、上野大仏)
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