郡山・三春 桜三昧ツーリング■滝桜 ちょうど満開

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東京都心の花見から一呼吸おいて4月16日、福島県郡山市と三春町へ1泊ツーリングに出た。本命は三春滝桜=写真は4月17日朝=で、近くて前泊できるビジネスホテルがある郡山をセットにしたのだが、2日にまたがり郡山市の桜の名所を8カ所も巡ることになり、望外の花見三昧となった。



旅行計画の中核は、何をおいても三春滝桜の満開日の予測。過去6年の開花状況がわかるサイトを見つけ、観測史上開花が最も早かった昨年を除く5年分を検討。単純平均だと満開は4月15日だが、「散り始め」を覚悟して17日に決定。1月下旬に郡山のホテルに宿泊を予約した。朝食付き4900円。


一足飛びに、当日―。午前6時30分からの朝食バイキングをしっかりと食べ、8時前に出発。郡山駅東口側のホテルを選んだので、三春方面への道にすぐ出られ、「滝桜」方面を矢印で示す看板も随所に設置されていて、迷うことなく約30分で滝桜大駐車場に着いた。バイクの駐車場には所沢ナンバーの大型バイクが先着していて、親近感から中年ライダーにあいさつした。自宅から高速道を使わずに走ってきたという。


観光バスはまだ数えるほどしかなく、観桜券売り場も10人ほどの列。地下道を抜け、緩い坂を上ると左手に満開の見事なベニシダレザクラが見えた。遠目にも美しいが、そばに寄り、見る位置を移しては立ち止まる。ためつすがめつにはいられない魅力。見物客は一重で隙間もあるから、自由に移動でき、好みの場所で立ち止まっても他人の迷惑にならない。朝早く来たかいがあった。


滝桜は推定年齢が千年を超え、「日本三代桜」に数えられる国の天然記念物。高さ135メートル、東西25メートルに枝を張り、紅色の無数の花は流れ落ちる滝に例えられる。


滝桜の背後の丘に登り、午前9時ごろ戻る途中、旅行会社のツアー客が次々と入ってきた。入るときは気づかなかった「開花状況」のお知らせ板がトンネル前にあり、矢印が「満開」を指していた。観桜券売り場の人に聞くと「満開になったのは今日です」。すごく得をした気分になった。


三春町でこの日最後に訪れた福聚寺(ふくじゅじ)桜も満開。白っぽいソメイヨシノの向こうに、推定樹齢450年のベニシダレザクラがモフモフ感たっぷりに咲き誇る。背後の竹林の緑が紅色を引き立てる。遠目では我慢できず、近寄って見上げた。


境内に開かれている売店でコーヒーを飲んでいると、住職(小説家でもある玄侑宗久氏)の奥さんが近くに腰を下ろし、「今年の桜は若々しい」と言う。土壌改良の効果が表れたそうだ。


町内ではこのほか、お城坂枝垂桜、城山公園(三春城跡)の桜、田村大元神社の桜、常楽院桜、天澤寺(てんたくじ)桜、超歴史民俗資料館前の桜谷枝垂桜を見て回った。町内には約1万本の桜の木があり、26カ所の桜が「三春さくらの会」から名木に指定されている。訪れたのはこのうちほんの4カ所だった。
(下の写真はお城坂枝垂桜、福聚寺桜=後方)
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