<農業講座日記>枝豆の苗 植え付け(7月24日)

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 谷戸公民館の「農業を知る講座」の5回目は、初の実践編。講師の農家、保谷隆司さんの畑(住吉町2丁目)で、枝豆(大豆)の苗を植え付けた=写真。

 畑の作業は、暑くならないうちにと、午前8時半に現地集合となっている。本来は前日の予定だったが、朝、雨が降っていたため1日延期。「大暑」の翌日は曇天で蒸し暑かった。

 保谷さんの話によると、種は「あぜ豆」という種類で、東京都農林総合研究センター(旧農業試験場)江戸川分場で自家採取され、市販されていないという。保谷さんがみそ製造用に今月11日にまいた種が苗に育っており、その一部を分けてもらうことになる。

 肥料は、窒素・リン酸質・カリ質の成分を調整した配合肥料、カキ殻が主原料の有機石灰、もみ殻を主原料におからを発酵させたものを混ぜた土壌改良剤などが、各班に必要な分量用意されていた。

 農作業の手順や農機具の具体的な使い方を実際に見せてくれる。まずは、うねの作り方。「しゃくり棒」とひもを使い、うねが直線になるよう印を付け、うねの間隔は棒と拳で測る。 拳の幅は約10センチ。「覚えておくと、何かと便利です」と保谷さん。

 次は、くわで溝を切る。くわの外側を、ひも跡の線に合わせる。溝と反対の足はくわと直角に置く。肥料にも順番とまく量のあんばいがある。うねをならすときは、くわを浮かせて―。

 農業1年生にはとても覚えきれない。くわを持つ手にはどうしても力が入り、先輩から「振り子のように」とアドバイスが飛んできた。苗を植える穴は深さが足りず、「根を丸めないように」。

 各班、1列に2021本ずつ2列に苗植えを終えた。この枝豆は10月初旬に収穫第一号になる。一つの班は1011人で作られているから、収穫時に全員出席すれば1人当たり4株を手にする計算だ。秋の枝豆は今時期のものより収穫量は落ちるが、おいしさは勝るという。今から楽しみだ。
(下の写真は、くわの使い方を教わる初心者、苗畑から苗を移す作業)
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