畑の作業は、暑くならないうちにと、午前8時半に現地集合となっている。本来は前日の予定だったが、朝、雨が降っていたため1日延期。「大暑」の翌日は曇天で蒸し暑かった。
保谷さんの話によると、種は「あぜ豆」という種類で、東京都農林総合研究センター(旧農業試験場)江戸川分場で自家採取され、市販されていないという。保谷さんがみそ製造用に今月11日にまいた種が苗に育っており、その一部を分けてもらうことになる。
農作業の手順や農機具の具体的な使い方を実際に見せてくれる。まずは、うねの作り方。「しゃくり棒」とひもを使い、うねが直線になるよう印を付け、うねの間隔は棒と拳で測る。 拳の幅は約10センチ。「覚えておくと、何かと便利です」と保谷さん。
次は、くわで溝を切る。くわの外側を、ひも跡の線に合わせる。溝と反対の足はくわと直角に置く。肥料にも順番とまく量のあんばいがある。うねをならすときは、くわを浮かせて―。
農業1年生にはとても覚えきれない。くわを持つ手にはどうしても力が入り、先輩から「振り子のように」とアドバイスが飛んできた。苗を植える穴は深さが足りず、「根を丸めないように」。
各班、1列に20~21本ずつ2列に苗植えを終えた。この枝豆は10月初旬に収穫第一号になる。一つの班は10~11人で作られているから、収穫時に全員出席すれば1人当たり4株を手にする計算だ。秋の枝豆は今時期のものより収穫量は落ちるが、おいしさは勝るという。今から楽しみだ。
(下の写真は、くわの使い方を教わる初心者、苗畑から苗を移す作業)