下町の夏を締めくくる「浅草サンバカーニバル」が8月31日、東京都台東区の浅草寺周辺であった。
パレードがスタートする午後1時すぎ、東京メトロ銀座線浅草駅の出入り口周辺の歩道はまだかまだかと首を伸ばす見物客であふれ、「止まらないで」「左側通行です」と警察官らが声をからす。
北半球で最大のサンバカーニバルと、主催の実行委員会が自負する毎年8月最終土曜日のイベント。38回目の今年は二つのリーグに計16チームが出場。「浅草小サンバ隊」も整然としたパレードを見せた。
コンテストに参加したのは、東京をはじめ神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府などに活動拠点を持ち、出場10回以上や20回以上というサンバ好き集団。
色鮮やかな衣装のダンサーらが巧みなステップを披露したり、ダイナミックに踊り歩いたりして、約50万人(主催者発表)を楽しませた。
初めて見に来たという西東京の男性(74)は「踊り手のボリューム感に圧倒されます」。
テーマの表現、躍動感、衣装、演奏など6項目の審査の結果、上位リーグで最後に出場した地元浅草の「仲見世バルパロス」が優勝し、4連覇を達成した。