<農業講座日記>カリフラワーとブロッコリー 雨中の収穫

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雨がっぱを着てカリフラワーの収穫作業


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腸内フローラの大切さを話す小松光一さん

 

 講座18回目の10月29日は谷戸公民館で講義を聴いた後、畑に移ってブロッコリーとカリフラワーを収穫した。

 

 年間計画通り、この日は午前10時から久々の講義。大地を守る会顧問の小松光一さんが「腸内フローラと農業」と題して話した。

 

 コメは、胚芽を落とさない玄米の繊維質が腸内フローラ(大腸で栄養を吸収しやすくする微生物)を育てる。水稲は根を取り巻く根圏菌が土中の栄養を吸収するので、土づくりは人の日常の養生と同じことだと指摘。

 

 そのうえで、農業を現場で指導する保谷隆司さんの堆肥作りが落ち葉を主原料にしてゆっくり効く「ぼかし肥」であることを評価し、「人間の『腹八分目』」と例えた。

 

 講義の後は、前週に保谷さんが告げていた通り、畑での収穫作業となった。とくにブロッコリーは1週間置いたら花が咲いてしまうということで、雨中での決行。

 

 正午過ぎ、保谷さんが「カリフラワーにべと病が出ているので、小さくても全部取るように」「ブロッコリーは拳より大きいものを」と指示。雨具を完全装備した人たちが畑に入った。

 

 べと病はかびが原因で起きる病気。「雨の日が多くて発生した」と保谷さん。感染したカリフラワーは、部分的に薄茶色になっている。夜のニュースによると、東京は10月、雨の日が25日もあり、51年ぶりの記録という。

 

 二つの作物は9月3日に苗を定植した。一見すると生育は均一のようだが、べと病のカリフラワーが多かったり、ブロッコリーが小さくて収穫できなかったりと、班によって出来はまちまち。それでも自分たちが手をかけた作物を収穫する喜びは格別だ。

 

 私の班はカリフラワーだけの収穫で、分配は1人当たり3~4個。病害はほとんどなく、ずしりとした重さが採れたてのみずみずしさを主張していた。