<農業講座日記> 持ちきれるかな⁉ 収穫本番(11月5日)

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白菜はこの日が初収穫


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収穫した野菜を山分け

 

 講座19回目の11月5日はニンジンの追肥、カブの間引きのほか、大根など野菜5種類を収穫した。

 

 朝から雲一つない青空が広がった。畑の南側に建ち並ぶ住宅の影は長くなり、日当たりの良しあしが作物の生育に影響するようになった。

 

 今日は収穫作業が中心だが、ニンジンの追肥とカブの間引きをしてもらうと先生から話があった。ニンジンは、肥料の3要素を含む粒状の複合肥料を各班500グラム、うね間の両側に上からばらまく。カブは大きい幼苗を1本だけマルチシートの穴に残し、ほかのものは抜き取る。

 

 収穫するブロッコリーは茎を長めにして切り取る。茎の葉は畑に切り落としたままでよい。根は引き抜かなくてよいが、切り株には十字に刃を入れることで成長を止める。

 

 キャベツは、わせの品種を班の人数分、大根は日当たりのよい所の太いものを自分で選んで1本、白菜も大きいものを1人1個収穫できることになり、先生は「くれぐれももめることのないように」とジョークを飛ばした。

 

 私の班は班長がニンジンの追肥を引き受けてくれた。先週はブロッコリーが小さく、一つも収穫できなかったため、ほぼ全員がキャベツ、カリフラワー、ブロッコリーがまとまって植えられた畑に入った。

 

 上からのぞき込んで球の大小を見比べ、包丁を当てようとすると、「片方に押し倒して」と先輩から声が飛ぶ。刃は茎に水平に当てる、刃を土につけないよう力を加減するなど、言われてわかることが相変わらず多い。葉は数本を束ねるように持ち、スパッと切れば合理的だ。

 

 カリフラワーは葉をかけて持ち包丁を入れれば、泥が付いて商品価値を落とすことはない。

 

 畑にブルーシートを敷き、一山ずつ人数分を並べ、それぞれに好きな山を選んだ。私の取り分はカリフラワーとキャベツ、白菜各1個、ブロッコリー3個、大根1本と間引いたカブ1束。

 

 用意してきたレジ袋が破れたり、足りなくなったりと想定外の大収穫。全部で20キロはありそうなレジ袋を両手に下げ、15分ほど歩いて帰宅したが、ほかの人のようにこの日ばかりは自転車で来るのが正解だったと悔やんだ。

 

 約1時間で全ての班で作業が終わり、先生が話したところによると、講座用の畑と地続きの先生の畑ではブロッコリーとカリフラワーに多雨による病害が発生し、約3割の収量減が確実という。カリフラワーは今年初めて作った品種を来年は別のものに切り替えるという。

 

 ただ、講座の作物は一部の白菜を除いて順調な出来で、「みなさんは今日で元(年間の種苗・肥料代1500円)を取ったのではないでしょうか」と話し、参加者たちを笑わせた。