講座21回目の11月19日はカブのうねに被覆材をかけた後、大根、白菜、キャベツ、ブロッコリーを収穫した。
最高気温が21度と1カ月前の陽気となった前日の空気が残っているような暖かい朝。作業に先駆け、2班の班長が、自分が栽培したトウガラシを乾燥させ5本ずつ包んだので持っていってほしいと申し出た。
4月下旬にポットかプランターの培養土に種をまくと、7月ごろに花が咲く。全部実をつけ倒れやすいので支柱を立てるようにと栽培の仕方も説明。
この日、畑で最初の作業は、カブの葉が霜で傷まないように穴あきの保温フィルムを掛けること。まず一定の間隔で支柱を半円状に差し込み、フィルムを掛ける。端は絞ってまとめ、金ぐしを土中に差し込んで固定。
次に支柱の根元に長さ約30センチのプラスチック製のくいを刺し、靴ひものようにひもをくいの頭部に回しながら右、左とジグザグに掛けていき、最後はチョウ結びで止める。
このような説明だけでも面倒だが、厳密に言うと、うねの両端は支柱を補強する組み方があるほか、くいの向きや、ひもを掛けながらフィルムのすそを引っ張って穴のたるみをなくすといった多くの小技が求められる。チョウ結びでも風圧に耐えることができ、しまうときに楽だと言う。
私の班は、先生が模範を見せてくれたので、他の班より早く収穫作業へ。
ブロッコリーだけは先生の畑と歩調を合わせて全部を収穫。茎を切り取った後は根を抜き、土を落とし、向きをそろえてまとめて置くようにした。
私の班は1人当たりの分配がブロッコリー3個、大根2本、キャベツ、白菜各1個となった。他の班も同じような状態で、どの自転車も前かご、後ろかごとも野菜でいっぱい。「転ばないでね」と声をかけ合うほどだった。