<農業講座日記>玉ネギの苗を定植 初収穫続々(12月3日)

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人海戦術をとって玉ネギの苗の定植作業


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初収穫の聖護院大根。丸々と、こぶし一つ半ほどの大きさに育った

 

 講座23回目の12月3日は青空が広がり、この時期としては暖かい朝。玉ネギの苗を定植し、ニンジンなどを初収穫した。

 

 玉ネギは枝豆を植えた場所に苗を植えた。もみ殻が主原料の土壌改良剤、カキ殻から作ったアルカリ性有機肥料など3種を混ぜた肥料をまき、先生が耕運機で耕す。うねを作り、中穴5列のマルチシートを張った。

 

 当初はここまでの予定だったが、収穫作業と合わせて順調だったため、定植まで進んだ。

 

 品種は、サラダなど生食用で外皮が赤紫色の「猩々赤(しょうじょうあか)」と、一般的な玉ネギの「アトン」。

 

 苗は先生が作り、20センチほどに成長している。根を傷つけないように、刃先の分かれたくわで根元の土を深い所から持ち上げ、苗を抜き取る。

 

 マルチの穴一つに苗2本を植える。苗は重ねず、指1本分ほど離す。指を差し込んで開けた穴は深すぎてはいけない。土をかけるのは茎が二つに分かれている所まで。茎の周りの土は強く押さえない。このように出来上がった苗を植えるだけでも注意することがいっぱい。

 

 班のマルチの穴は合計で約230個もあるので当然、人海戦術をとっての作業となった。初経験の人が植えた所をベテランが植え直す場面も多かった。

 

 成長途中の野菜ではメキャベツの「摘葉」を行った。下から葉をパキパキと摘み取る。取り除く葉の数は15枚程度。根元から上10~15センチといったところか。

 

 摘葉は、日当たりをよくして、葉のつけ根の小さな脇芽の成長を促す。「葉を下に向け、茎のつけ根を押す」と先生が手本を見せた。

 

 収穫物の種類と量は班によってかなり異なる。私の班は、初収穫となったのが聖護院大根1本、青首大根「青誉(あおほまれ)」1本、ニンジン2品種各1本、カブ2本、春菊約1束分。このほか取り残しの白菜1個または半切り、一部の人にはブロッコリーと多種にわたった。