好ましくない予兆 6月14日(水)

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一番安いエコノミーの客室。予想以上に乗客が少ない


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茨木・大洗港で出航を待つカーフェリー「さんふらわーさっぽろ」

 

 北海道ツーリングの実行は前年から公言してきた。しかし、具体的に日程を作り始めたのは4月に入ってから。道南に住む、「オートバイの師」である友人が、無理のない日程や荷物を少なくすることなどを助言してくれた。

 

 前部にタンクバッグ、後部にシートバッグ、その上に防水ドライバッグをネットで固定し、緩みのないことを確認して午後1時、西東京市の自宅をスタートした。

 

 まもなくガソリンを満タンにして外環道・大泉インターチェンジ(IC)から常磐道北関東道と乗り継ぎ、東水戸道の水戸大洗ICで下り、県道2号を大洗フェリーターミナルに向かうというルート設定。午後5時までの乗船手続き(出航は6時30分)には余裕で間に合う。時間を持て余すはずだ。

 

 家から100キロに満たなかったが、常磐道の千代田パーキングエリア(PA)で小休止。気の緩みか、北関東道の分岐点で左レーンに入ってしまい、水戸南ICで下りる羽目に。後は「大洗方面」の標識を頼りに下道を走るが、分岐点に標識がなかったり道が細くなったりしていて何度も不安に襲われる。

 

 それでも4時前にフェリーターミナルに到着。二輪の駐車場には自転車とバイクが1台ずつ。乗船時、バイクは4台になった。

 

 乗船手続きは自動チェックイン機でできるようにQRコードを用意していたのに、やり直してもハネられた。窓口に行くと、60歳以上の人に「プラチナ割引」が適用されるため、年齢確認が必要なためということだった。機械の前でうろたえるのは恥ずかしい。帰りの苫小牧では失敗するまいと思う。

 

 客室は一番安い「エコノミー」。40人余りを収容する部屋に客は10人。寝た時の1人分の横幅は肩幅より少し長い程度だが、両隣がいないので気を使わなくて済む。雑魚寝部屋とあって、女性客はゼロ。

 

 船内放送で船長が「苫小牧の予報は雨」と告げた。いやな予感。旅は緒に就いたばかりなのに、心穏やかならざる出来事が多い。午後10時、消灯。職員が巡回してきてドア横のスイッチを切った。「手動」制御にちょっと驚いた。

 

 この日の走行距離は139キロ。