旭川・みそラーメン、札幌・酒バー 6月19日(月)

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道北の観光名所、層雲峡の銀河の滝


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俳優でもある桝田徳寿さんと奥さんが経営する酒バー

 この日も特に立ち寄り先は決めていない。宿泊する札幌市中央区のホテルに無事に着くことが最大の目的だ。とりあえずは国道39号を石北峠へ。

 

 午前9時半ごろの石北峠(標高1050メートル)は気温18度。売店は閉まっていて、駐車場に車は1台もない。ヒグマのキャラクターが「頂上」のボードを持つ絵柄の看板の写真を撮る。坂を下りかかると、緑の山並みの奥に残雪をいただく大雪山の上部が見えた。バイクを左端に止めて写真をパチリ。

 

 旭川で3年半、勤務したので、この先の層雲峡を観光する気はなかったが、長い銀河トンネル(約3.3キロ)を走っているうちに、ふと「滝だけでも見物するか」と思い、トンネルを出てから戻るかたちで流星の滝と銀河の滝を見た。

 

 高い断崖絶壁の裂け目からほとばしる様子は遠目にも勢いを感じさせるが、手前の木々が伸びすぎていて滝の迫力を減殺していた。石狩川沿いの遊歩道は観光バスを連ねてきた中国人観光客でにぎやかだった。

 

 国道に並行する形で道北地方とオホーツク地方を結ぶ旭川紋別道の整備が進み、上川町辺りから国道沿いに「無料区間」の表示が見られる。未知の道路に興味はあったが、国道をのんびり走れば昼食時は旭川になる。旭川で食べるなら「よし乃」本店(豊岡1ノ1)のみそラーメン、と脳が素早く答えを出した。

 

 よし乃のみそラーメンは40年ほど前の旭川勤務時代にはまり、札幌では札幌駅地下の支店によく通った。本店は今も繁盛していた。オーナーは81歳になり、調理の現場から退いたと従業員が話してくれた。

 

 旭川からは国道12号を南下、滝川勤務時代に縁ができた皮革製バッグ類・馬具製造販売の「ソメスサドル」の砂川ファクトリー・ショールームに立ち寄った。二つ折り財布が1万円台から2万円と知って、そうそうに退出。

 

 美唄インターチェンジ(IC)から道央道に乗り、札幌ICで下りて午後4時すぎ、南2西6のホテルに着いた。バイクは近くの契約駐車場に入れ、1泊1千円を前払い。

 

 このホテルにはなじみの飲食店が入っている。初めての札幌勤務となった二十数年前に職場の同僚に連れていってもらって以来、たびたび通った「酒房」が昨年、このホテルに移り、小ぢんまりとした「SAKE BAR かまえ」を開店したのだ。

 

 マスターの桝田徳寿さんは俳優でもあり、映画「探偵はBARにいる」のマスター役。演劇、音楽関係者との交遊も多い。初老のころから品のよい二枚目だ。当然、奥さんはかわいい美人。

 

 東京を出る前に、店に顔を出すと連絡をしておいたところ、私のかつての飲み友達に誘いをかけてくれており、懐かしい人たちと久しぶりに再会。世事や近況、思い出話で盛り上がったのは言うまでもない。

 

 店は、酒もさかなもワンコイン(500円)の新方式となり、桝田さんの出身地・大分の地酒やハイボールのお替りが続いた。

 

 この日の走行距離は271キロ。